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史上初の来日! イタリア空母打撃群「知られざるもう1隻の姿も」日伊のF-35連携ますます深化か

乗りものニュース / 2024年8月22日 18時12分

史上初めて来日したイタリア海軍の空母「カヴール」(深水千翔撮影)。

イタリア海軍の空母が史上初めて日本に寄港しました。じつは横須賀に姿を見せた2隻以外にも随伴艦が日本国内の別の場所に寄港するのだとか。海上自衛隊側もイタリア海軍との連携強化を模索している模様です。

イタリア海軍は「信頼できるパートナー」

 イタリア海軍の空母「カヴール」とフリゲート艦「アルピーノ」が2024年8月22日、海上自衛隊横須賀基地に接岸しました。

 イタリア空母が日本に寄港するのは初めてのこと。なお、25日には東京へ練習帆船「アメリゴ・ヴェスプッチ」が、30日には沖縄へ多目的哨戒艦「ライモンド・モンテクッコリ」が寄港する予定で、日本周辺海域に4隻ものイタリア海軍艦艇が展開することになります。

 横須賀基地の岸壁で行われた歓迎式典であいさつに立った、在日イタリア大使館のジャンルイジ・ベネデッティ大使は、イタリア空母打撃群の寄港について「価値観の共有に根差した両国の永続的な関係において(このたびの空母部隊来航は)記念すべき出来事になった」と述べました。

「カヴール」「アルピーノ」「ライモンド・モンテクッコリ」の3隻で構成されたイタリア空母打撃群は2024年8月現在、インド太平洋地域で同盟国やパートナー国との相互運用性と協力関係を強化するため、戦略的展開を実施中です。

 海自側の代表としてあいさつした第1護衛隊群司令の沢田俊彦海将補は「海自とイタリア海軍は『自由で開かれた太平洋』の理念の下、基本的価値観や戦略的利益を共有する『信頼できる必然のパートナー』である」と明言。「イタリア海軍のインド太平洋地域への関与強化は、この地域の平和と安定に寄与し、既存の秩序維持に直結するものと信じている」と話しました。

空母「カヴール」いつまで横須賀に?

 空母打撃群の旗艦となる「カヴール」は、イタリアの大手造船所フィンカンティエリが建造した航空母艦で、2009年に就役しています。AV-8B「ハリアーII」やステルス戦闘機F-35B「ライトニングII」といったSTOVL(短距離離陸・垂直着陸)機を搭載可能で、軍事作戦から人道支援まで幅広い任務に投入できるよう、高い指揮統制能力を備えています。

 また、最先端の医療機器を備える病院船機能も持っていることから、大規模災害時には被災地へと急行し医療支援を行うことも可能です。

 前出のベネデッティ大使は、「イタリアは、最新鋭機F-35Bを日本に持ち込める数少ない国のひとつであることを誇りに思っている」と話しつつ、「今日、『カヴール』はインド太平洋地域において、海洋の安全と航行の自由を確保するパートナーとの協力を通じ、平和と安定に向けた我々の継続的なコミットメントの道標として輝いている」と強調していました。

 なお、「カヴール」と「アルピーノ」は、オーストラリア空軍が主催して7月から8月にかけて行われた多国間共同演習「ピッチ・ブラック」に参加。8月9日にはアメリカ海軍の原子力空母「エイブラハム・リンカーン」などと米伊共同演習を実施しています。

 一方の「ライモンド・モンテクッコリ」は、ハワイ周辺海域で実施されたRIMPAC(環太平洋合同演習)や、ミサイル警戒演習「パシフィック・ドラゴン」に参加した後、イタリア空母打撃群に合流しています。

「カヴール」と「アルピーノ」は8月27日にまで横須賀基地にいる予定で、出港後は日本、ドイツ、イタリア、フランス、アメリカの5か国による多国間演習に参加するとみられます。

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