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中央道-日本海ショートカット「高速大糸線」いつできる? フォッサマグナ沿い100キロ「松本糸魚川連絡道路」の現状

乗りものニュース / 2024年9月4日 8時12分

国道148号の白馬村内(画像:長野県)。

災害も多い道路を代替します。

略して「松糸道路」 大糸線沿いの道を高速化

 長野県安曇野建設事務所と大町建設事務所が2024年9月、「松本糸魚川連絡道路」の安曇野市内、大町市内区間に関する地元説明会を相次ぎ実施します。JR大糸線沿いに建設する高規格道路が徐々に形になりつつあります。

「松糸道路」と略される同路線は、松本市から新潟県糸魚川市に至る約100km。うち長野県内が80kmを占めます。既存の長野道・上信越道と比べ、中央道と日本海とを短絡する線形です。

 かつては日本海側から内陸部へ塩や海産物を運ぶ「塩の道」と呼ばれたルートで、現在は国道147号・148号が唯一の幹線道路として機能しています。地質的に東日本と西日本の境目をなす「フォッサマグナ」と呼ばれる地溝に沿い、地すべりなどの土砂災害が多いこともあり、信頼性の高い道路が求められてきました。

 安曇野市内では松糸道路として新設される「安曇野道路」4kmの変更原案についての説明会が行われます。

 松糸道路の松本-安曇野間は高速道路の長野道を活用することとされています。その長野道に新設される「安曇野北IC」から、観光地として有名な「大王わさび農場」の北側で犀川を渡り、高瀬川の西岸に出る区間が安曇野道路として新設されます。途中に4つのIC・出入口が設けられる見込みです。

 そこから大町市までは既存の県道(有明大町線)を部分的に改良して活用します。

 大町市内では、市街地をバイパスする区間の測量に関する説明会が行われます。

 こちらは今年1月に最適ルート帯が決定しました。高瀬川西岸から市街地の外縁を通って木崎湖に至る8.6kmのあいだに、4つのICが設けられる見込みです。

 松糸道路は大部分が「現道活用」とされていますが、白馬村市街地はバイパス案を含めた調査・検討を行う区間とされているほか、小谷村では「雨中バイパス」が2025年の開通を目指し建設中。すでに開通している国道148号バイパス「小谷道路」も活用されます。

 新潟県側も、ルート帯はおおむね決定しており、北陸道に接続する5kmのバイパスのうち1.3kmは、県道のバイパスとして先行供用されてもいます。

 なお、松糸道路は「既存の道路をできる限り活用」しつつ、路線全体で概ね60km/hのサービス速度を確保するとされています。なお、安曇野道路については、2022年度時点で開通まで「あと10数年」かかるとの見通しも出ています。

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