エアバスの「超異形貨物機」異例のミッションを実施へ! ワガママボディで「普段はエアバス工場間を飛ぶ」のみ
乗りものニュース / 2024年9月5日 11時12分
胸熱ミッション…!
「翼が壊れた旅客機救います」
エアバスが保有する、胴体の上がコブのように大きく盛り上がっている独特の形状が特徴の貨物機「ベルーガXL」。普段は、同社製旅客機のパーツを、ヨーロッパ各地からフランスにある最終組立工場へ輸送する業務を担当しています。この機体が2024年9月、異例のミッションを担当するため、ロンドン・ヒースロー空港へと飛来する予定です。
「ベルーガXL」はエアバスの双発旅客機「A330」をベースに、パーツ輸送業務のために特別に改造された機体です。大きく膨らんだ胴体は貨物室となっており、最大で幅約8.1m、高さ7.5m、約47mの物体が入る奥行きをもっています。2024年現在、先代機である「ベルーガST」から引き継がれる形で「パーツ輸送業務専用機」として運用されています。
ヒースロー空港では、1機のブリティッシュ・エアウェイズのA350旅客機が、2024年4月から飛ぶことができない状態となっています。これは4月に、ヴァージン アトランティック航空機と衝突し、水平尾翼を大きく破損させてしまったためです。海外メディアが報じたところによると、「ベルーガXL」はこの機が再び飛べるよう、スペアパーツをはじめとする修理装備を輸送するため、ヒースロー空港へとやってくる予定とのことです。
【写真】「ベルーガ」が救う予定の「翼が壊れたBA機」
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