右いっても左いっても「西武線の踏切」密集地帯が変わる? 立体交差化と“幻の幹線道路”実現なるか
乗りものニュース / 2024年9月14日 8時12分
西武線が込み入っているあたり、です。
西武新宿線の立体交差化、続くか?
東京都小平市が2024年9月下旬から10月上旬にかけ、都市計画道路や鉄道の立体交差化といった、まちづくりに関する情報を提示するオープンハウスを市内3か所で開催します。
小平市には東西に西武新宿線、拝島線、南北に同多摩湖線、国分寺線の4路線が走っています。そのほとんどが地上道路との平面交差であり、踏切が多い街です。青梅街道と交わる新宿線・多摩湖線・国分寺線の踏切3連続や、小金井街道と新宿線の踏切など、幹線道路にも踏切があります。
2012年に府中街道と西武拝島線との交差部は鉄道が高架化されましたが、さらに踏切を解消する動きが進んでいます。ひとつは西武新宿線「田無駅-花小金井駅付近」の連続立体交差事業化に向けた動きです。
西武新宿線は23区内から西東京市までの3区間と、東村山駅周辺の計4区間で連続立体交差事業中もしくは事業化目前といった状況ですが、西東京市から小平市にまたがる「田無駅-花小金井駅付近」およそ4kmも、東京都の踏切対策基本方針で検討対象区間に含まれています。
この区間では立体交差事業により12か所の踏切が解消されるといい、うち花小金井駅前後の小平市内では、前出した青梅街道や小金井街道の踏切も含め5か所が該当。そのうち4か所が課題の大きい「重点踏切」に抽出されているそうです。
市は立体交差事業化の前段階として、2023年度に5か所の踏切の調査を実施。青梅街道の「花小金井第4号踏切」については、歩道が狭く、5か所の中で最も接触事故が発生する可能性が高いとするなど、各踏切の安全性についての課題などをまとめています。
市内では、現に立体交差道路の事業が進んでいる箇所もあります。
西武拝島線・国分寺線が交わる小川駅の南側に、府中街道と駅西側の富士見通りをつなぐアンダーパスを含む都市計画道路を建設すべく用地取得を行っています。この事業期間は2031年3月末までとなっています。
このほか、市内を貫く“はず”の、ほぼ未成の幹線道路「新五日市街道」について事業中の区間の進捗も発表されています。市内では、花小金井駅の南側と、武蔵野美術大学構内の一部区間ができていますが、さらに府中街道に接続する444mの区間も事業が進んでいます。
花小金井駅の街づくりは、鉄道の立体化とともに、この新五日市街道などの整備促進が不可欠とされています。その両方が今後、進んでいくのでしょうか。
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