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ハマったら辛い!関東の「めちゃ渋滞する橋」6選 回避したくても“他の橋”はあるのか!?

乗りものニュース / 2024年9月15日 12時12分

流山橋。上流に三郷流山橋有料道路が開通してもなお、猛烈に渋滞する(画像:PIXTA)。

首都圏や近郊の数ある渋滞ポイントのなかで、とりわけ深刻な混雑が発生する箇所に「橋」があります。逃げ道もなくなりがちで、なるべくなら避けたい、でも周りに橋が少なく避けにくいことも。そんな“難所”を紹介します。

「橋」は猛烈な渋滞ポイントに

 関東を流れる代表的な大河「利根川」と「荒川」の中下流は、江戸時代から河道の付け替えを含む大きな改修が続けられ、かつて現在の「江戸川」の流路を本流とし東京湾につながっていた利根川は銚子方面へ、また現在の隅田川に注いでいた荒川は東に並行して作られた放水路をたどるという現在の姿になりました。東京の洪水対策に大きな効果をもたらし、その後の治水対策で、さらに高い堤防と広い河川敷なども整備されました。

 しかしその一方で、新たな課題として浮上しているのが「渋滞」です。

それぞれの大河に架かる橋は多いとはいえず、その橋の両側に都市圏が広がった現在、各地で「橋を渡るクルマの集中による渋滞」が発生しているのです。ここでは、そんな利根川、荒川水系の「橋渋滞」の難所を6つ、ご案内します。

流山橋(江戸川・橋長410.8m)

 埼玉県三郷市と千葉県流山市をつなぐ埼玉県道・千葉県道29号の橋が「流山橋」です。

 西側は三郷市の中心街、東側は1990年代なかばまで農地と住宅地が混在する状況でしたが、その後、急速に市街地化が進みました。

 こうした両岸の生活にかかわる交通に加え、上流は玉葉橋まで約8km、下流は上葛飾橋まで約5kmと隔たっていること、三郷市側につぎつぎにオープンした大規模商業施設に来場するクルマで周辺の交通量が激増したことで、2000年代以降は「渋滞する橋の代名詞」的な扱いを受けることになります。

 そしてこの流山橋の渋滞を避けるため、常磐道の三郷料金所スマートICから流山ICまでの1区間だけを利用するクルマも少なくありません。

 埼玉県はこの渋滞対策として新たな橋の建設に着手、2023年に上流約2kmの地点に片側2車線の「三郷流山橋」が供用されましたが、早期開通のため有料道路方式としたため、流山橋の渋滞を大きく緩和するには至っていません。

野田橋(江戸川・橋長395m)

 埼玉県(松伏町)と千葉県(野田市)を隔てる江戸川を、埼玉県道・千葉県道80号で結ぶ橋が「野田橋」です。

 埼玉側は田園地帯、千葉側は市街地ですが、いずれも工場や倉庫なども多く立地していること、また国道4号と国道16号を短絡するルートでもあることから交通量は非常に多く、両岸の周辺道路を含め、日中はほぼ渋滞気味です。上流の国道16号金野井大橋、下流の玉葉橋とも遠く、渋滞の抜本的解消には、中間に取付け道路も含めた新たな橋の建設が不可欠と言えるでしょう。

埼玉県内の関所「荒川」

 荒川水系も渋滞の要注意ポイントがあります。

秋ヶ瀬橋(荒川・橋長1045m)

 荒川の中流域、さいたま市と志木市を結ぶ埼玉県道79号の橋が「秋ヶ瀬橋」です。

 橋は片側1車線ながら、日常的に交通量が多く、国道17号「新大宮バイパス」に近い東側、生活道路レベルの道路が入り組み信号の多い西側とも渋滞気味なこともあり、朝夕のラッシュ時には橋上の両方向が渋滞するクルマで埋め尽くされることもあります。

 とくに移動に時間がかかるのは週末夕方の東行きで、新大宮バイパス「田島」交差点を先頭とした渋滞は、ノロノロとしか進みません。

 上流側の国道463号「浦和所沢バイパス」の羽根倉橋がさいたま市側の交通容量不足により東行きがいつも渋滞気味であること、下流側の国道298号の幸魂大橋(外環道の一般部)は取り付け道路へのアプローチがスムーズでないことなどから、効率的な迂回路もありません。

 さらに2023年に国道254号「和光富士見バイパス」が一部開通し、県道79号に接続する県道40号の交通量が増えたことも、渋滞に拍車がかかる原因となっています。

入間大橋(入間川・橋長314m)/開平橋(荒川・橋長816.8m)

 上尾市と川越市を結ぶ埼玉県道51号は、開平橋で荒川を、続く入間大橋で新河岸川を渡ります。そしてこのふたつの橋の間の背割堤上には「入間大橋」交差点が設けられ、県道339号が北に分岐するという、やや特異な形状をしています。

 そのため、主に夕方の時間帯には、この交差点を先頭に、県道339号を川島方面から南下してきたクルマが渋滞しがちです。とくに休日の午後、入間大橋交差点の南側の河川敷にあるオフロード競技施設でのイベント終了時には、退出するクルマで県道339号からの右折が妨げられ、渋滞長が500m近くに延びることもあります。この間はUターンする場所もないため、動かない渋滞を我慢するしかありません。

 県道339号から入間大橋交差点にアクセスする場合は、スマホの地図アプリなどで渋滞状況をあらかじめ確認し、必要に応じ上尾方面は荒川上流の樋詰橋、川越方面は入間川上流の出丸橋へ迂回しましょう。ただしいずれも河川敷レベルで両岸をつなぐ冠水橋のため、増水時は通行止めとなります。

バイパスの橋、機能せず 「利根川」

 利根川の橋も渋滞ポイントがあります。

新上武大橋(利根川・橋長944.5m)

 沿線の市街地で通過交通と地域交通が混交して混雑する国道17号「深谷バイパス」から通過交通を切り離し、埼玉県と群馬県を効率的に結ぶルートとして機能しているのが、前橋市方面へ向かう国道17号「上武道路」です。

 この上武道路の群馬県側はここ15年ほどで改良工事が進み、北側の終点である渋川市近くまで片側2車線化が進みました。しかし埼玉県、群馬県の県境前後の区間は、いまだ片側1車線のままです。そしてこの間で利根川を渡る「新上武大橋」は、橋の両岸が共通する経済圏に含まれることもあり、朝夕は長い渋滞に見舞われます。

 ただ埼玉県側、群馬県側とも、橋周辺の交通容量には余裕があるため、ときどき止まるような渋滞であっても、通過時間はそれほどかかりません。迂回するよりも、そのまま渋滞で待つほうが現時点では得策です。

栄橋(利根川・橋長273m)

 千葉県と茨城県の県境に沿って流れる利根川にかかる橋は渋滞しがちですが、なかでも激しい渋滞が恒常化しているのが、千葉ニュータウン方面と龍ケ崎市方面をつなぐ千葉県道・茨城県道4号の「栄橋」です。

 渋滞の原因は、橋そのものが片側1車線で交通容量が少ないことに加え、両岸で交差する川沿いの幹線道路への右折が可能で、右折待ちによる滞留も発生しがちなことです。

 また上流の国道6号大利根橋、下流の若草大橋とも10kmほどの遠回りとなり、かつ後者は有料道路であることから、迂回路としては不十分な存在です。新たな橋の建設など、抜本的な対策が求められるところです。

※ ※ ※

 ここに挙げた橋以外にも、利根川・荒川水系には渋滞しがちな橋が数多くあります。ドライブの際にこれらの川を渡る必要があるときは、地図上での見た目の距離で判断せず、スマホアプリなどで所要時間を確認し、利用するルートを決めるようにしましょう。

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