渋滞キツイ!高速道路のリニューアル工事が“革命的に早く”なる? 21日を“6日”で済ませる「動く工場」とは
乗りものニュース / 2024年9月28日 16時42分
鹿島が開発した道路橋の床版更新用の設備「SDRシステム」の詳細が「ハイウェイテクノフェア」で公開されました。同システムの使用により道路橋の工事は大きく変わる可能性があります。
1台のシステムで複数の施工を同時に実施
鹿島は2024年9月26日、「スマート床版更新(SDR)システム」を用いて広島道の高架橋における床版取り替え工事を行ったと発表しました。同日と27日の2日間都内で行われた「ハイウェイテクノフェア」でも、同システムの点を特徴を詳しく紹介しています。
床版は、舗装が載る道路の床板部分にあたり、各地の道路で老朽化が深刻化しています。SDRシステムは、道路橋における床版の全面取り替え工事を想定して作られた装置となっています。
床版取り替え工事は標準的な施工の場合、クレーンで床版を取り外してから橋桁の整備なども行うため、長時間かかるほか、安全確保のため2車線を規制したり、使える車線で対面通行にしたりと、大規模な交通規制が必要です。
SDRシステムは、「既存の床版の撤去」「主桁への防腐剤塗布や表面処理」「高さ調整」「新しい床版の設置」といった取り替え工事で必要な作業を、ひとつの装置で行ってしまうというもの。クレーンや架設機を内蔵した「動く工場」を目指した施工設備です。
方法としては、床版の除去用と設置用の移動式作業台を一定間隔おいて設置し、床版をはがしつつ新たな床版を設置するというものです。鹿島ブースの担当者の解説によると「従来工事だと7時間あたり3枚程度の床版しか交換できませんでしたが、SDRシステムでは30枚可能で、作業時間が10分1に短縮できる」とのことです。
広島道における高架橋の床版取り替え工事では、通常施工の場合21日間の予定だったものが6日間に。じつに70%もの工期短縮となったそうです。
また、標準的な施工方法では60tクラスのクレーンが必要でしたが、SDRシステムの作業台の重量は5tとのことで、道路へのダメージも軽減されるといいます。
さらに、クレーンを使った場合、安全のため旋回範囲に近い位置は通行禁止にする必要がありますが、このシステムはその必要がないそうで、「追い越し車線を工事しながら、走行車線は通常通りの走行が可能で、通行止めにする必要がなくなります」とのこと。同社はこのシステムを活用し、人手不足の是正や工期短縮を目指すそうです。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
凍結路面や濡れた路面を素早く乾かす「ロードドライヤー(R)」から更にパワーアップした『ロードドライヤー(R)MAX』を発売
PR TIMES / 2024年9月27日 23時40分
-
床版取替の期間を70%短縮!「スマート床版更新(SDR)システム(R)」を1車線規制での実工事に初導入
PR TIMES / 2024年9月26日 14時45分
-
「ハイウェイテクノフェア2024」 出展のお知らせ
PR TIMES / 2024年9月19日 14時15分
-
東名の“地獄渋滞”いよいよ変わる!? 大和トンネル「8車線化」工事本格化へ! 想像を超える「壮大な工事」の中身とは NEXCO「工事中は渋滞増えます」
くるまのニュース / 2024年9月16日 12時10分
-
国内初!高速道路を通行止めせずにUHPFRCで大規模修繕
PR TIMES / 2024年8月30日 13時15分
ランキング
-
1大阪梅田「ロフト閉店」に見る雑貨店の栄枯盛衰 「宝探しの高揚感」を維持するには工夫が要る
東洋経済オンライン / 2024年9月27日 20時0分
-
2Netflix女子プロ 「極悪女王」独走1位のわかりみ 剛力彩芽が10キロ増量して「ライオネス飛鳥」
東洋経済オンライン / 2024年9月28日 11時0分
-
3“実の妹”が突然音信不通に…「情報が漏れる可能性」を恐れていた、まさかの理由
日刊SPA! / 2024年9月28日 8時52分
-
4「ぎゃあああ」 “セルフ給油中”の一幕を映した投稿に反響多数! ユーザーが思わず叫ぶ「恐ろしい光景」が話題に
くるまのニュース / 2024年9月28日 12時10分
-
5使用済みのペットボトルを「水筒代わり」に使用している母。不衛生な気がするのですが節約になるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月26日 6時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください