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アメリカ軍史上「最大の空中給油機」ついに引退! 民間でも残りわずかに

乗りものニュース / 2024年9月30日 7時42分

現役だったころのKC-10A空中給油・輸送機(画像:アメリカ空軍)。

横田基地など在日米軍基地に飛んでくることも、もうありません。

数少ない3発エンジン軍用機

 アメリカ空軍トラビス航空基地は2024年9月27日、KC-10A「エクステンダー」空中給油機の最後の機体が廃棄場に向かったと発表しました。これによりアメリカ空軍から全てのKC-10Aが退役したことになります。

 KC-10Aは、発表の前日である26日に、トラビス基地において退役式典を実施しています。同機はダグラス(現ボーイング)製の3発ジェット旅客機DC-10をベースに所要の改装を行って空中給油・輸送機化した軍用モデルです。

 全長55.4m、全幅50.4m、全高17.1m、最大離陸重量は266.5tを誇ります。なお、このサイズはアメリカ空軍の空中給油・輸送機史上、最大のサイズで、最大離陸重量はエアバス製の空中給油・輸送機A330MRTTを上回ります。
 
 最大燃料搭載量は160.2tを誇り、また最大速度も982km/hと現用のKC-135やKC-46よりも速いです。
 
 母国アメリカでは60機を採用、1981年3月に運用を開始して以来、43年にわたって世界中を飛び回ってきました。

 原型のDC-10が民間機の中では今や珍しくなった3発エンジン機で、旅客機の中ではファンも多かったことから、その派生型でもあるKC-10も軍用機、なかでも空中給油機という支援機ながらファンの多い機体でした。

 なお、軍の下請け会社として、アメリカ軍機への空中給油サービスを行っている民間企業「オメガ・エアリアル・リフューリング・サービス(オメガ空中給油サービス)」には、中古のDC-10を改造したKDC-10という民間仕様の空中給油・輸送機があります。

 ただ、機数は3機しなかないため、3発エンジンの空中給油機というのはかなりの激レア機となりそうです。

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