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まさかの復活!? 空自の最新ステルス戦闘機に「ファントムII」の派手ハデ塗装だ! 期間限定で基地の外にも

乗りものニュース / 2024年10月3日 6時12分

式典会場に置かれた第302飛行隊のF-35A「ライトニングII」(布留川 司撮影)。

航空自衛隊の第302飛行隊が創設50年を迎え、その一環として記念塗装機を披露しました。この部隊は最新ステルス戦闘機F-35Aを運用するため、派手な塗装はできないはず。しかし当該機には4色の派手なマークが描かれていました。

往年の傑作マークがついに復活!

 2024年9月28日、青森県の航空自衛隊三沢基地に所在する第302飛行隊が、創隊50周年を祝う式典行事を基地内で実施しました。この飛行隊は、最新鋭のステルス戦闘機F-35Aを運用する部隊であるため、会場には記念塗装が施された機体も展示されていました。

 第302飛行隊は、かつてF-4EJ「ファントムII」やその性能向上型であるF-4EJ改を運用していた飛行隊で、その尾翼には尾白鷲をモチーフにした部隊マークを大きく描いていました。

 尾白鷲をモチーフにしたのは、この部隊がもともと北海道の千歳基地で発足したからです。しかも意匠化するにあたり、尾白鷲の顔だけでなく、翼や尾まで全体を使って、それぞれ部隊ナンバーの「3(翼)」「0(尾)」「2(脚)」を模す形でデザインが組み合わせられており、かつ各々が赤青白黄という派手な配色でF-4の尾翼に大きく描かれていたことから、ファンや関係者のあいだでは“オジロワシのファントム”として有名な存在でもありました。

 その後、飛行隊で運用する機体がF-4からF-35Aに更新されたことで、国籍標識(日の丸)などとともに尾翼に描く部隊マークも地味なグレー系で配色された低視認性塗装、いわゆる「ロービジ塗装」になっています。これにより、往年の派手で大きなオジロワシの尾翼マークは、F-35Aで見ることはできなくなっていました。

 しかし、第302飛行隊ではこのたび、部隊創設50周年を記念してF-35Aに往年のフルカラーの尾白鷲マークを再現したのです。F-35Aはステルス機のため、前述したようにロービジ塗装が基本であり、世界を見渡してみてもカラー塗装は、一部の機体にスペシャルマーキングという形で特例的に行われているものしか見られません。

 そのため、航空自衛隊のF-35Aでは、この第302飛行隊の機体が初めてとなります。

“カラー尾白鷲”はいつまで見られる?

 第302飛行隊の記念塗装機は先月(9月)8日の三沢基地航空祭において、すでに披露されていますが、そのときは尾白鷲のマークも今回のような派手なものではなく、グレー系にマッチしたロービジ塗装でした。今回の派手な記念塗装機は、そのときの機体を式典用に再塗装してカラー化したものになります。

 使われた塗料はステルス性に影響のない特別なものですが、それでも色が付いたことで機体としての視認性は上がっており、この機体は塗装が塗られた状態では訓練のみで使われ、一定期間経った後に通常塗装機へと戻されるとのハナシでした。

 また、カラー化は尾翼だけでなく、空気取り入れ口の国籍マークの日の丸部分もされていますが、こちらは式典のためにシールで赤くしただけ。この状態で空を飛ぶことはないといいます。

 式典には現在の飛行隊の隊員だけでなく、第302飛行隊のOBたちも多く招かれていました。その中にはF-4EJとEJ改を乗りこなしたベテラン隊員も多く、最新鋭のF-35Aの尾翼に二度と見ることができないカラーの尾白鷲マークが再現されたことに感動した人も多かったようです。

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