「ロシア潜水艦がウロウロ」狙われる「英国の弱点」アイルランド沖 改善のため“記録的”な国防費を投入へ
乗りものニュース / 2024年10月4日 15時12分
潜水艦を捕捉できる艦艇なし!
アイルランドの対潜能力などが強化か?
アイルランド国防省は2024年10月1日、13億5000万ユーロ(約2200億円)にも及ぶ国防予算を発表しました。
この予算額は同国では“記録的な額”であり、軍用レーダー、海中監視システム、部隊装備の更新など、大幅な近代化が期待されているとのことです。
さらに新型のエアバスC295W輸送機を受領予定とのこと。ほかには、国防軍の人手不足が深刻化していることから約400人の追加採用費用も予算から捻出します。また、すでに2023年10月には潜水艦などに対応するため、哨戒機を2機購入しています。
こうした予算増額の背景には、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻以降のロシア海軍の動きが関係しています。
第二次世界大戦から現在に至るまで、アイルランドは一貫して軍事的中立政策を取り、戦後に発足した北大西洋条約機構(NATO)にも非加盟です。アイルランド海軍は漁業保護を中心とする艦艇が中心で、その装備はどちらかといえば沿岸警備隊に近いものです。対潜戦能力は皆無なうえ、対空戦能力も極めて貧弱でした。
ロシア艦隊は、このアイルランドの沖合がイギリスの弱点であると認識し、付近の海底ケーブルなどを潜水艦を用いて調査していると考えられています。同海域には、イギリス諸島と世界の他の地域を結ぶ十数本の海底ケーブルが敷かれており、単なるロシアの嫌がらせと過少評価できないようで、アイルランド海軍に代わり、イギリス海軍が監視をしている状態です。アイルランドの一部メディアは「国民を守るために国家は夜間に窓やドアを施錠できる必要があるが、現時点ではそれができていない」と批判していました。
※一部修正しました(10月4日15時50分)。
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