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日本最後の「トロリーバス」ついに運行終了へ 所要時間わずか「10分」 ラストランの概要が決定

乗りものニュース / 2024年10月4日 10時42分

立山トンネルトロリーバス(画像:立山黒部貫光)。

あの特徴的な音も聞けなくなります。

11月30日に運行終了。最終便は抽選制に

 立山黒部アルペンルートを運営する立山黒部貫光は2024年10月3日、日本最後のトロリーバスとなっている「立山トンネルトロリーバス」の運行を11月30日に終了すると発表しました。

 立山黒部アルペンルートは、富山県と長野県を結ぶ世界有数の山岳観光ルートです。ケーブルカー、バス、ロープウェイなどを乗り継ぎながら、立山や黒部ダム、飛騨山脈を通過していきます。

 このうち、室堂~大観峰間(3.7km)は「立山トンネルトロリーバス」として運行されています。この区間の所要時間はわずか10分です。トロリーバスは、一般的なバスのようにハンドルで操作しタイヤで走りますが、正式には「無軌条電車」といい、電線から電力の供給を受けて動く、鉄道に分類される乗りものです。
 
 立山の主峰・雄山(標高3003m)の直下を貫通する立山トンネルでは、1971年からディーゼルバスが使われていましたが、1996年からトロリーバスに置き換わりました。立山黒部貫光によると、立山トンネルトロリーバスには約28年間で累計1920万人以上が乗車したといいます。

 しかし、更新が必要な車両部品の調達が難しくなったことから、2024年11月30日で営業運転を終え、12月1日付でトロリーバスを廃止する予定です。
 
 立山黒部アルペンルートでは、長野側の黒部ダム~扇沢間(6.1km、関電トンネル)でもトロリーバスが運行されていましたが、2018年に終了し、現在は電気バスが使われています。

 日本で唯一かつ最後のトロリーバスとなった立山トンネルトロリーバスも同様に、2025年4月からは電気バスに置き換わります。
 
 運行最終日となる11月30日は、午後から特別ダイヤで運行される予定。最終便(室堂15:00発)は、事前募集の抽選(200名)による完全予約制となります。

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