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「中央道‐上信越道」を結ぶ中部横断道は“登山高速”に? クネクネ&長大トンネルで高原越え その建設計画とは

乗りものニュース / 2024年10月7日 8時12分

国道141号(現道)で発生した冬期スリップ事故による渋滞(画像:長野県)。

中部横断道の未開通区間「長坂~八千穂」は、どのような計画なのでしょうか。

県境まで長い上り坂

 中部横断道で途切れている「長坂~八千穂」区間の計画について、山梨県が2024年12月に公聴会を開く予定です。道路はどのような計画なのでしょうか。

 中部横断道は、静岡市から山梨県甲斐市・北杜市を経て長野県小諸市までを南北に結ぶ高速道路です。中央道を境に大きく南北2区間に分かれ、そのうち南側の新清水JCT~双葉JCT間(新東名~中央道)は2021年8月までに全線が開通しました。

 しかし北側は、上信越道に接続する八千穂高原IC~佐久小諸JCT間が2018年までに開通しただけで、残りの中央道から八千穂高原ICまでの約40km(「長坂~八千穂」区間)は事業化もされておらず、開通時期も未定という状況です。

 現在、「長坂~八千穂」のルートは、詳細が分かる都市計画原案が公開されています。山梨県側は「韮崎都市計画道路 双葉・韮崎・清里幹線」という名前で、10月21日まで縦覧が可能です。

 ルートは、基本的に国道141号(現道)と並走しますが、既存の住宅地や別荘地などを避けるとともに、農地、自然環境、整備コストに配慮しています。

 道路は4車線・設計速度80km/hで、標準幅員は20.5m。途中、山梨県内に高根IC・清里IC、長野県に野辺山IC・海ノ口IC・小海IC(いずれも仮称)を設置します。中央道の長坂IC近くに長坂JCT(仮称)を新設し、長野県境に向けて概ね4%の勾配をずっと上っていきます。最大標高差は約400mです。

 県境に近い標高1300m以上の野辺山IC付近まで上り坂が続きますが、長野県に入ると一転して概ね4%の勾配で下っていきます。最大標高差は約500mです。

 高低差があるため、野辺山ICの南側はS字を描きながら標高を稼ぐ長いトンネルを掘るほか、北側の野辺山高原も5km弱の長いトンネルで通過します。

 山梨県は10月21日まで都市計画原案の縦覧を行い、意見書が提出された場合は12月21日に北杜市で公聴会を開催する予定です。

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