艦名は? 海自の最新潜水艦たいげい型5番艦ついに進水! 新たな「海の忍者」誕生へ
乗りものニュース / 2024年10月4日 11時15分
潜水艦戦力の強化、着々と進行中。
新潜水艦の名称は「ちょうげい」
防衛省は2024年10月4日(金)、三菱重工神戸造船所(神戸市兵庫区)において、新たに建造された潜水艦の命名式および進水式を実施しました。「ちょうげい」と命名されたこの艦は、たいげい型潜水艦の5番艦にあたります。
「ちょうげい」は全長84.0m、幅9.1m、深さ10.4m、基準排水量約3000t。乗員は約70名、主機関はディーゼル電気推進で、プロペラひとつの1軸推進式です。起工は2022年4月19日で、今後、艤装や各種試験を実施したのち、2026年3月に引き渡しの予定です。
たいげい型潜水艦は、フランス海軍が運用するリュビ級原子力潜水艦を凌ぐ大きさで、ディーゼル推進の通常動力型潜水艦としては世界最大級です。
外観形状は、従来のそうりゅう型潜水艦とほぼ変わらないものの、探知能力や静粛性が一層向上しており、また建造時から女性自衛官の勤務を想定して相応の設備を有しているのが特徴です。
主機関はディーゼルエンジンとリチウムイオン電池を組み合わせたディーゼル電気推進を採用。主要装備として、艦首に魚雷発射管を備えるほか、潜水艦戦闘管理システムや、ソーナー装置(艦首アレイ、側面アレイ、えい航アレイなど)、TCM(Torpedo Counter Measure:潜水艦魚雷防御システム)を搭載しています。
なお、「ちょうげい」は漢字では「長鯨」と書きます。巨大なクジラを意味するこの名称を海上自衛隊が用いるのは初めてですが、旧日本海軍では2度の採用例があり、初代は幕末から明治時代にかけて運用された外輪汽船「長鯨丸」で、2代目は1924(大正13)年8月に就役した潜水母艦「長鯨」でそれぞれ命名されています。
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