武蔵野線「40年前からの新駅構想」実現する? “最混雑区間”に位置 結局どうなったのか
乗りものニュース / 2024年10月13日 7時12分
JR武蔵野線には、南浦和~東浦和間に新駅「明花(みょうばな)駅」設置する構想があります。現在はどうなっているのでしょうか。
40年前から存在する「明花駅(仮称)」構想
JR武蔵野線には、さいたま市の南浦和~東浦和間に新駅「明花(みょうばな)駅」設置する構想があります。地元でも以前から新駅を求める声がありますが、現在はどうなっているのでしょうか。
南浦和~東浦和間の駅間は3.7kmと比較的長く、朝ラッシュ時は東浦和→南浦和間が武蔵野線の最混雑区間となっています。新駅が想定されているエリアは、さいたま市南区と緑区にまたがる大谷口(おおやぐち)という地域。駅はないものの、国際興業バスのバス停では「明花」が存在します。
南浦和~東浦和間に新駅を求める声は、旧浦和市の1980年代からありました。過去には無人駅でもいいので新駅を設置してほしいという声もあがったようです。新駅が実現すれば、さいたま市南部の交通空白地帯が解消され、緑区役所へのアクセスも向上します。
さいたま市は、旧浦和市時代の1985年から国鉄(当時)に対して新駅設置の要望活動を開始。現在も埼玉県が取りまとめている鉄道整備要望や、埼玉県内の武蔵野線沿線の自治体で構成する「武蔵野線旅客輸送改善対策協議会」を通じて、JR東日本に対して要望を続けています。ただ、現在まで整備に向けた動きはなく、駅の詳細な位置も決まっていません。
新駅の計画が進まないワケは
要望に対してJR東日本は、新駅の運営費や管理費などの増加分を上回る収入確保が必要と指摘しています。市は駅の利用者増につなげる基盤整備が必要と考えており、2000年から土地区画整理事業に向けた説明会や勉強会など、啓発活動を行ってきた経緯があります。
ただ、2003年には地権者から土地区画整理事業に反対する要望書が提出されています。市はJRに要望を毎年出すものの、新駅整備の前提条件となる土地区画整理事業に着手できず、計画地で面的な整備を行うことができないため、本格的に動けないという状況が続いているようです。
新駅の計画地が含まれる東浦和地区は、土地区画整理事業の都市計画決定(1967年)から半世紀以上たっても工事に着手できないため、事業の必要性や実現性が低下しており、都市計画を見直す方向のようです。
市は今後、「土地区画整理事業によらないまちづくり」への転換を視野に、地域の特性に応じたまちづくりを進める方針を示しています。現時点では具体的な方針は示されていませんが、果たして新駅構想はどうなるのでしょうか。
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