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JAL発革新的LCC「ZIPAIR」今後どう路線展開? 「米本土へのコスパ最強移動手段」に新展開、社長が語る野望とは

乗りものニュース / 2024年10月13日 11時12分

ZIPAIR機(乗りものニュース編集部撮影)。

こんなの期待するしか!

コスパ良すぎて超好調の北米線

 JAL(日本航空)グループの中長距離LCC(格安航空会社)、ZIPAIRが、同社初の北米南部路線、かつ同社最長路線となる成田~ヒューストン(テキサス州)線の開設を発表しました。これまで同社はロサンゼルスやサンフランシスコなどアメリカ西海岸路線に就航し、旅行者に新たな選択肢を提供してきました。今後同社の路線展開は、どのような予想が立てられるのでしょうか。

 ZIPAIRは2020年よりアジア方面から定期便の就航をスタートしたのち、2021年には「初めて太平洋を渡るLCC」のキャッチコピーとともに、成田~ロサンゼルス線を開設。2024年現在、アメリカ方面ではホノルル、ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンノゼ、さらにはカナダ・バンクーバーにまで路線ネットワークを広げています。

 そして同社は、これまでフルサービスキャリアしか選択肢のなかった日本~米本土線に、LCCレベルの手頃な運賃設定を掲げ参入。さらに、フルサービスでは当たり前に徴収される、運賃とは別に燃油代を乗客に転嫁する費用「燃油サーチャージ」も不要としてきました。

 また、LCCにも関わらず上位クラスにフルフラット席も設定したほか、機内モニターを全廃する代わりに、Wi-Fi通信を就航時から無料化させるなど、いわゆる一般的に想起されるような「典型的なLCC」とは一味違うサービス内容を強みとしてきました。

 そうした取り組みもあって、2024年上期の実績は「北米線は人気が高い」とし、バンクーバー線は95%、西海岸もロサンゼルス線は90%の予約率と非常に好調な予約を獲得しています」と、同社の西田真吾社長は話します。

 そのようななか今回就航が発表されたヒューストン線。西田社長は「ZIPAIRにとって大きな転換点」と話します。

西田社長「まだ具体的には言えないけど」…でも出てきた野望

 西田社長は「ヒューストン線は偏西風の影響などがあるものの、往路12時間、復路14時間、成田を出発して戻ってくるまで28時間を要します。これまで最も長いロサンゼルス線であっても、成田出発後24時間以内に帰ってこれましたので、ヒューストン線はこの(24時間の)殻を突破する路線です」とし、「(ヒューストン線で)次のステップのオペレーションが確立できれば、北米の東海岸、さらに南部のさらに先にまで、ZIPAIRの可能性が広がります」と話します。

 では今後ZIPAIRの就航が考えうるアメリカの都市は、どのようなところがあるのでしょうか。

 西田社長は「現時点でここにしますと申し上げられる路線はありません」としながら、「いつかは東海岸最大の大都市であるニューヨークに!という野望は持っています」と話します。一方で、南部路線は「ヒューストンからもう少し行った先にフロリダ半島があって、そこに魅力的な都市や空港がたくさんありますので、そういったところも視野にいれていければなと考えています」とコメントしています。

 一方で西田社長によると、現在ソウル、バンコクなど4都市に就航しているアジア路線についても、変化が見られそうです。

「ヒューストン線は行って戻ってくるまで24時間を超えるということは、1機では運用できず、2機を使うことになります。とはいえ2機をヒューストン線だけ(に投入する)かというと、そうではなく(ヒューストン線の運航により)空いているところを担う路線も必要です。今回はシンガポール線などをセットに(機材繰りを)し、運航を完結させようと考えています」

「つまり、遠いところにいけばいくほど、その飛行機が使われていない時間を埋める路線を設定して行く必要があり、また、そうしていきたいと思っています。そのため、今後東南アジア路線も、新路線の開拓や増便を見ていきたいと考えています。日本を中心に北米、東南アジアをバランスよく(路線ネットワークを)張っていくというのは、今後も続くでしょう」(西田社長)

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