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日本初!「無人で水難救助に行ける」ボートが登場 「助けて!」聞いて「大丈夫ですか」応答可能!? 驚きの航続距離も

乗りものニュース / 2024年10月20日 17時12分

マリンドローンを正面からみるとただのジェットバイクに見える(乗りものニュース編集部撮影)。

ここ数年、空だけではなく水上でのドローン技術が注目されています。そして、ついに日本でも人命を救助するマリンドローンが登場しました。

搭載したカメラで要救助者を捜索

 水上無人機(マリンドローン)というと、ロシアに劣勢のウクライナが艦艇に攻撃する手段として用いたことで注目度が高まりましたが、「人命を守る」水上ドローンも開発されています。2024年10月11日まで東京ビックサイトで行われた「危機管理産業展」では、一般社団法人日本マルチコプター協会(JMA)が、ジェットバイクをベースに開発したマリンドローンを公開しました。

 同ドローンはヤマハ製のジェットバイクを無人化したものです。2024年9月2日に日本初となる特殊小型船舶の遠隔操縦化による無人航行を成功させたそうで、イベントでの展示も今回が初です。

 担当者の説明によると、マリンドローンにゴムボートを曳かせ、最大5tまでの人や物資の輸送を想定しているとのことです。

 通信範囲は専用のコントローラーのみで5kmですが、「スターリンク」など衛星インターネットアクセスサービスを利用した場合は、かなりの長距離での遠隔操作が可能とのこと。担当者は「用途としては、まだ人が直接ボートで救助活動をするには危険な場合での運用が考えられています」と話します。

 マリンドローンの後部に複数のカメラを取り付け、360度死角がないような設計となっており、暗視モードやサーマルカメラで夜間での要救助者の捜索なども可能です。また、拡声器による救助者への呼びかけや、助けを求める声を拾う収音機能もあるそうで、人が乗っているのと同じような捜索方法が可能とのことでした。

 さらに、ガソリンエンジンであることが大きなメリットだそう。「バッテリーで飛ぶドローンだと1時間弱くらいしか飛ぶことができませんが、この水上ドローンは8時間稼働することができます。予備の燃料タンクを装備すればもっと稼働時間が伸びます」とのことです。

 このマリンドローンは2025年に販売を予定しています。購入先としては海上保安庁や消防庁など、海難・水難事故に対応する組織を想定しているようです。

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