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「『ホンダジェット』の作り方ちょっと変えました」なぜ? 謎の「工場の配置変更」…目的は

乗りものニュース / 2024年10月20日 9時42分

ホンダジェット エリートII(画像:ホンダ エアクラフト カンパニー)。

「ホンダジェット」の生産ラインにいくつかの変更が行われた模様です。具体的に何のためで、どのように変わったのでしょうか。同社にその詳細について聞いてみました。

カテゴリ内では“無双状態”!さらに…?

 ホンダグループのホンダ・エアクラフト・カンパニーは公式X(旧Twitter)アカウントが「今後に向けて#ホンダジェットの生産ラインにいくつかの変更を行いました!」と投稿しました。具体的に何のためで、どのように変わったのでしょうか。同社にその詳細について聞いてみました。

 ホンダ・エアクラフト・カンパニーが販売する現行のホンダジェットは、最も小型クラスの「VLJ(ベリー・ライト・ジェット)」(最大離陸重量が4.54t未満)に分類されるビジネスジェットで、すでに250機以上が売れており、同カテゴリでは世界屈指の“売れ筋モデル”です。

 そして勢いに乗った同社は2023年、さらに重量が増す一つ上の「LJ(ライト・ジェット)」クラスの参入を狙った「エシュロン」の開発を発表。2024年現在プロジェクトが進行中で、2026年の初飛行を目指しています。「エシュロン」は主翼上にエンジンを置く「ホンダジェット」シリーズ独特の機体デザインを引き継ぎながらも、11人乗りで、途中給油なしに北米大陸を横断できるというスペックを持つといいます。

「エシュロン」の開発がどれくらい進んでいるのかという詳細は、現時点では明らかになっていません。しかし、Xに上げられた約5秒間の動画付き投稿には、「今後」「生産ライン」「いくつかの変更」の文字が目につきます。これらからは「エシュロン」の開発における何らかの進展が想像できるものです。

やっぱり新機種が「生産ライン変更」に関係?

 筆者がホンダ・エアクラフト・カンパニーに聞いたところ、予想通り「『エシュロン』を見据えた生産ラインの変更」とのこと。「工場内のレイアウトを変更し、『エシュロン』の(生産)ラインを設置するスペースを設け始めている」との回答がありました。

 しかし、変更は具体的にいくつあったのか、どこに「エシュロン」の生産ラインを設けるのかまでは明らかになりませんでしたが、Xにあげられた動画は実際に奥の方に機体のないスペースが見えます。

 新型機の登場に際しては、まず試作機がつくられます。試作機は実際の生産ラインに乗せる前につくられることから、作業スペースは単独で限られた区画になると考えられます。もしかしたら、動画にある機体のないこのスペースが「エシュロン」の試作機用に割り当てられるのかもしれません。

 こればかりは筆者の想像ですが、今回、ホンダ・エアクラフト・カンパニーが生産ラインの準備を公表したことは、2026年の初飛行へむけ、「エシュロン」の開発が着々と進んでいることを示唆するものといえるでしょう。

 ちなみに「ホンダジェット」の生産ラインは、8つの工程に分かれており、ひとつの組み立て工程が終わった機体は、そこからひとつ前にレーンに進み、次の組み立て作業に移行するという方式が繰り返され、つくり上げられます。このほかに、主翼各部の組み立てや塗装などの工程も別にあるということです。

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