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「道路の出来」を左右する熟練技術が“全自動化” 実はめちゃくちゃ難しい!? 「支障がない程度には…」

乗りものニュース / 2024年10月23日 16時12分

アスファルトフィニッシャーのイメージ(画像:写真AC)。

「ジャパンモビリティショー ビズウィーク2024」の日本道路ブースでは、アスファルトフィニッシャーの無人化技術が公開されていました。アスファルトの舗装作業には熟練の技が必要なのですが、無人機はそれに近いことができるそうです。

道路の出来を左右するアスファルトフィニッシャーを無人化

 2024年10月15日から18日まで千葉県の幕張メッセで行われた「ジャパンモビリティショー(JMS)ビズウィーク2024」にて、道路舗装大手の日本道路がアスファルトフィニッシャーの無人化技術である「全自動フィニッシャー」を公開しました。

 アスファルトフィニッシャーとは道路舗装に使われる建機の一種で、アスファルト合材を現場へ敷き詰める役目を担っています。その後、タイヤローラーなどが路面を固めて、ふだん利用しているアスファルト舗装の道路が完成します。

実はこのアスファルトフィニッシャーのオペレーターはかなりの熟練技術が必要なのだとか。担当者によると「アスファルトを平坦に敷き詰める技量が重要で、常に一定の速度で一定の間隔でアスファルトを出さなければなりません」とのこと。このオペレーターの技量が道路全体の出来をも左右するそうです。

もし、材料の量やフィニッシャーの移動速度を誤り、アスファルトの敷きムラが出てしまうと、たとえタイヤローラーのオペレーターが上手い人でも、ちゃんと平らな路面にするのは困難なのだそうです。しかし、昨今の建設現場は高齢化が深刻で、熟練技術を若い人に教える前に引退してしまうオペレーターも増えているそう。

 その事態をなんとかしようと考えだされたのが、「全自動フィニッシャー」です。2年ほど前から実証実験を行っており、担当者は「上手なオペレーターには適わないものの、舗装に支障がない技術は提供できます」と話します。

 通常、道路舗装の現場では、小型のアスファルトフィニッシャーはひとり、中・大型の場合はふたりのオペレーターが必要で、1つの舗装エリアを約10名で担当するそうですが、この技術を導入すれば、人員を2名は削減できるといいます。将来的には後続のタイヤローラーの無人化し、作業員兼監視員がふたり程度、現場にいれば問題ないような少人数化プランも考えられるそうです。

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