国内有数の航空・宇宙産業展に「夏休みの工作みたいな“無人機”」があったのですが… マジで段ボール&ガムテープ製!?
乗りものニュース / 2024年10月27日 10時42分
これまで、無人機というと炭素繊維強化プラスチック(CFRP)や金属などの素材が一般的でしたが、日本のスタートアップ企業が「段ボール」を使った無人機を開発したといいます。一体どのような使い方を想定しているのでしょうか。
国際航空宇宙展に「段ボール無人機」出展
2024年10月16日から19日にかけて、国内有数の規模を誇る航空・宇宙産業の展示会「国際航空宇宙展2024(JA2024)」が東京ビッグサイトにて行われました。国内外の大企業に加えて、日本のスタートアップ企業も数多く参加していましたが、その一つ、愛知県に本社を置く「AirKamuy」のブースで、面白いものを発見しました。
それは、全長95cm、全幅1.8mという小型無人機「AirKamuy150」です。公式説明によると、搭載重量は1.5kg、航続時間は2時間というこの機体、聞けば段ボールで作られているとか。
AirKamuy150は、段ボール製のパーツを組み立て、それをテープで留めるという非常にシンプルな構造。そのため、同社の担当者によるとその原価は段ボールだけならば約600円といいます。
ただし、これにモーターやバッテリーなどを組み込むため、機体価格は現状で30万円ほどだそうですが、今後はより低価格化を進めていくそうです。
このAirKamuyはとくに防衛用途での運用を念頭に置いているといいます。たとえば、無人機を運用する場合、価格が高くなればそれだけ運用面での制約が大きくなるほか、大量調達も困難です。その点、AirKamuy150ならば大量調達・大量運用が可能となり、損害を気にすることなく危険な地域へと飛行させることが可能となります。また、爆薬を搭載すれば、敵に突っ込んでいって爆発する自爆型ドローンとしての運用も可能になると、担当者は説明します。
価格以外にも、段ボール製の利点は数多くありますが、機体の輸送に関する効率の良さは大きいでしょう。従来はどんなに小型の無人機であっても、軍の輸送能力に少なからぬ負担がかかるとされてきました。つぶした状態の段ボールで輸送し、現地で簡単に組み立てられるAirKamuy150であれば、その負担が極小化されるといえそうです。
今後、同様の無人機の需要が高まることになるのか、要注目です。
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