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「西武の黄色い電車」が関西を走ってる!? 滋賀県に到着した初の「4ドア車」再デビューへ 今後どうなるのか

乗りものニュース / 2024年10月24日 7時12分

西武鉄道2000系。近江鉄道に譲渡された車両は2両編成(画像:写真AC)。

滋賀県を走る近江鉄道が、西武鉄道の2000系電車を導入します。2000系の地方私鉄への譲渡は初となります。どのような改造が施されるのでしょうか。

近江鉄道が西武鉄道2000系を譲受

 近江鉄道は2024年10月22日、西武鉄道の2000系電車を譲受したと発表しました。2000系が地方私鉄に譲渡されるのは初の事例。また、これまで3ドア車のみだった近江鉄道に初めて4ドアの車両が加わりました。デビューまでに改造も施される見込みです。

 滋賀県東部を走る近江鉄道は、1943(昭和18)年に西武グループとなって以降、西武鉄道から譲り受けた車両を使用しています。2024年度からは、施設保有者と列車運行者を分ける上下分離方式へ移行し、鉄道施設や車両は沿線自治体で構成する「近江鉄道線管理機構」が保有する形となりました。
 
 既存車両は全て3ドア車の2両編成で、中でも西武鉄道の401系を改造した800系は車齢が約60年に迫っており、代替時期を迎えています。
 
 近江鉄道線の鉄道事業再構築実施計画には、西武鉄道が近江鉄道へ新たな中古車両を譲渡することも盛り込まれており、どのような車両が譲渡されるのか、鉄道ファンの間で注目されていました。
 
 西武の小手指車両基地(埼玉県所沢市)を出発した2000系は、東海道線を西へ向かい、彦根駅に到着。同駅にある授受線を通って近江鉄道線へやってきました。

改造内容は?なぜ4ドア車を導入?色々聞いてみた

 近江鉄道によると、2000系は2両編成を2編成、計4両を導入するとのこと。全て営業運転に使用する車両で、いわゆる「部品取り」車両は含まれていないそうです。

 改造内容については「主にワンマン化やバリアフリーへの対応などを予定しており、外装を変更するかどうかは現在検討中」と話します。なお、2000系は界磁チョッパ制御ですが、VVVF化は予定していないとしています。

 これまで3ドア車ばかりが走ってきた近江鉄道は、なぜ今回、4ドア車を導入したのでしょうか。
 
 その理由については「西武鉄道側の車両置き換えのタイミングによるものです」と話します。今回、西武鉄道側が譲渡可能な車両が3ドアではなく、たまたま4ドアの2000系だったといいます。
 
 その上で「今回譲受した2000系は2両編成のため、先頭車化改造など大掛かりな改造を行うことなく、走らせることができます」と話します。ただ既存の車両とドア位置が異なるため、利用者への案内や車両の運用が今後の検討課題になるそうです。
 
 4ドアは朝夕ラッシュ時に乗り降りしやすいメリットがあるものの、ワンマン運転を行っている近江鉄道では基本的に2か所のドアしか使用していないため、効果を発揮できる場面は限られます。
 
 西武線では徐々に数を減らしている「黄色い電車」2000系。今後は東京や埼玉から遠く離れた滋賀県で、新たな門出を迎えることになります。
 

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