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JRきっぷ、謎の「■■■■□□□□・・・・」法則性あるの?「__」の意味とは

乗りものニュース / 2025年1月5日 15時42分

「□」「■」「・」の記号が見られるJRのきっぷ(乗りものニュース編集部所蔵)。

JRのきっぷ券面に「■□・」の記号が記載されていることがあります。一方、「__」(下線)のみの場合も。これらは何を意味しているのか、法則を解説します。

「□」「■」「・」それぞれに意味アリ

 JRのきっぷ券面を見ると、乗車券という文字の下に「□□□□□□□□・・・・」といった記号が並んで記載されていることがあります。ただ、一方でない場合もあります。これは何を意味しているのでしょうか。

 記号は多くの場合12個並んでいますが、スペースの都合上6個の場合もあります。12個のケースを例にすると、4個ずつ3つのグループに分けて意味を持たせています。それは経由する区間。それぞれ左から東京~熱海間、米原~新大阪間、新下関~博多間を表します。これは6個の場合も同様です。

 では「□」「・」とは何でしょうか。これは、その乗車券の経路が、先述の3区間の内外どちらを経由するかを表しています。区間内なら「□」、区間外なら「・」です。そして区間内かつ新幹線なら「■」となります。

 写真の例で具体的に見てみます。左上の「□□□□□□□□・・・・」は3つに区切ると「東京~熱海/米原~新大阪/区間外」。そして「□」なので新幹線は経由していないことが分かります。実際、東京都区内~広島市内間の在来線で有効な乗車券です。

 右下の「■■■■・・」はどうでしょうか。6個なので、2個ずつに区切り3グループにすると「東京~熱海/米原~新大阪/区間外」となり、今度は「■」なので新幹線を経由していることが分かります。実際、新横浜~京都間で東海道新幹線の「のぞみ」指定席を購入しています。

 ほかにも、例えば名古屋~鹿児島中央間の移動に新幹線を利用すると、「・・・・■■■■■■■■」といった記載になります。

なぜ記号の印字が必要なのか

 乗車券にこうした記載がなされるのは、東京~博多間のうち、東京~熱海間、米原~新大阪間、新下関~博多間の3区間で、新幹線と在来線とで運行会社が異なるためです。

 東京~熱海間と米原~新大阪間の新幹線はJR東海の管轄ですが、在来線(東海道本線)はそれぞれJR東日本とJR西日本の管轄です。そして新下関~博多間の新幹線はJR西日本の管轄ですが、在来線(山陽本線・鹿児島本線)の管轄は下関駅を境にJR西日本とJR九州となっています。利用客がどのような経路かつ列車で移動しているのか、検札の際に手早く判断するための工夫といえるでしょう。

 なお、東京~熱海間と米原~新大阪間は、新幹線と在来線で運賃が同額であるため、東海道新幹線経由の乗車券で並行する東海道本線に乗れますが(逆も可)、新下関~博多間はJR西日本とJR九州とで運賃が異なるため、新幹線と在来線のどちらを利用するのか経路を指定のうえ、乗車券を購入しなければなりません。2024年10月現在は、在来線の方が160円割高です。

 ちなみに上記の3区間に関係ない、東北新幹線などの乗車券には、特急券などと同様に「__」(下線)のみが記載されます。

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