「はちみつ造りに全集中」な珍空港があるですって!? 1日2往復の地方空港の突飛すぎる「活用法」とは
乗りものニュース / 2025年1月4日 14時12分
島根県西部の「萩・石見空港」は羽田線が1日2往復のみ運航しており、利用率も高いとはいえませんが、実は個性的な取り組みを多く行っている空港でもあります。どのようなものなのでしょうか。
1日2便のみ
かつて吉田松陰が開校し多くの幕末の志士を輩出した「松下村塾」があった萩(山口県)、そして世界遺産にも登録されている石見銀山(島根県)、この両方の地域名を冠したのが「萩・石見空港」です。
2024年現在、発着する定期旅客便はANA(全日空)が運航する羽田線の1日2往復のみ。しかし実はこの空港、知る人ぞ知る個性豊かな側面を持ちます。どういったものなのでしょうか。
2008年、萩・石見空港では飛行機の離着陸がない時間帯を活用して、全国初の「現役空港で唯一滑走路を走れるマラソン大会」を開催。この大会は2024年も続く名物イベントです。
そして、文字通り“モノ”の名物もあります。2016年からはターミナルビル管理会社が空港内に、国内のみならずアジア地域初となる養蜂場を設け「空港はちみつ」を発売。このはちみつは過去に国内で「最もおいしいはちみつコンテスト」を受賞したこともあるそうです。
おもてなしもユニークです。萩・石見空港のある益田市では柴犬のルーツとなった石州犬が生まれた場所であることから「柴犬発祥の地」をアピールしており、一部到着便では、柴犬による出迎えが実施されています。このほか2022年には、益田発の女性アイドルグループを萩・石見空港アンバサダーとして任命し、空港圏域の観光情報を発信する活動を展開しています。
2024年8月の実績によると、羽田~石見線の搭乗率は約73%で、ANA国内線全国平均の84%を下回ります。現在の2往復が実現したのも、地方路線の充実を目的に国土交通省が主催した、羽田発着の地方路線に発着枠を配分する「羽田発着枠政策コンテスト」によるもので、それ以前は1日に1往復のみしかありませんでした。
経緯や現状から見ると“順風満帆”とはいえない萩・石見空港ですが、「地方空港の活用法」としては、先進的な取り組みをしている場所のひとつかもしれません。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
異例の「新エアライン」誕生ラッシュ! みんな個性強い「2024年に誕生の新航空」、その全容とは
乗りものニュース / 2024年12月31日 7時42分
-
日本航空にサイバー攻撃 システムの不具合で国際線・国内線などに影響 出雲空港発着の5便で遅延 島根県
日本海テレビ / 2024年12月26日 18時4分
-
「最高にぶっ飛んでる」 ANA「新特別塗装機デビュー便」でまさかの珍事発生! 「マジワロタw」なグッズ配布の経緯
乗りものニュース / 2024年12月12日 15時42分
-
約25年ぶり! ANA羽田=ミラノ直行便スタートで現地はお祭り騒ぎでした
ASCII.jp / 2024年12月11日 12時0分
-
25年ぶりに復活の「ANAイタリア線」実はポテンシャルスゴい!? 社長に聞く今後の展望、路線継続のカギは?
乗りものニュース / 2024年12月11日 9時42分
ランキング
-
1退職者による「企業秘密」漏えいを防ぐ4つの方策 「秘密保持契約」を形骸化させてはいけない
東洋経済オンライン / 2025年1月6日 8時30分
-
2動けない部下や子どもが自走するための接し方 知らぬ間にチャレンジ精神を奪ってしまっている
東洋経済オンライン / 2025年1月6日 10時0分
-
3「出会いで運を味方にする」ために始めたい"習慣" 潜在意識に働きかけて行動力を上げるメソッド
東洋経済オンライン / 2025年1月6日 14時0分
-
4大発会の日経平均株価、587円安…JPXの山道CEO「一皮むけて成長したマーケットに」
読売新聞 / 2025年1月6日 15時43分
-
5日本人の年収が増えないのは「薄利多売」のせい…時給30万円の経営アドバイザーによる「厚利少売」のススメ
プレジデントオンライン / 2025年1月6日 8時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください