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日野も出た! 新型路線バス「ブルーリボンZ EV」発売 “一番後ろまで”段差ゼロ、どうやって実現?

乗りものニュース / 2024年11月1日 8時42分

フルフラット路線バス「日野ブルーリボンZ EV」(画像:日野自動車)。

最前部から最後部まで段差のないEVバスです。

最後部まで段差なし

 日野自動車は2024年10月31日、バッテリーEV(BEV)フルフラット路線バス「日野ブルーリボンZ(ズィー) EV」を発売しました。

「日野ブルーリボン Z EV」は、小型化したバッテリーを屋根上と最後部座席下に分散して配置。また、リヤアクスルの左右それぞれにモーターを内蔵した「ハブモーター付きドロップアクスル」を採用することで、最前部から最後席までステップがないバリアフリーのフルフラットフロアを実現させています。

 一充電走行距離(国交省審査値)は360kmです。ディーゼルエンジンモデルの「日野ブルーリボン」と同等の動力性能を確保しながら、路線バスで使用される航続距離をカバーしているといいます。バッテリーは国内主流の350Vで充電できる高電圧タイプを採用し、3.2時間で20%の残量から80%まで充電が可能です。

 また、別売りの外部給電器とバス車両を接続することで、家庭用電源として使用できます。災害時などに救援車として電力供給に対応します。

 安全機能として、フロントブラインドスポットモニターを装備し、死角になりやすい車両直前の歩行者や自転車を検知し、自車と近付くと警告表示でドライバーに注意喚起します。

 また、衝突の可能性があると判断した場合、警告表示に加え、シートバイブレーターで注意を促します。ドライバー異常時対応システム(EDSS)による緊急停車時には、電動パーキングブレーキが自動で作動する機能を採用し、坂道などでの緊急停車時の安全性を向上させています。

「日野ブルーリボンZ EV」の車両寸法は全長10545×全幅2485×全高3330mm、ホイールベースは4990mm。モーターの最高出力は250kW、乗員70人です。

 なお、BEVフルフラット路線バスは、国内ではいすゞが「エルガEV」を5月に発売しています。

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