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「運転手泣かせのバス停」そんな“バスベイ”は埋めてしまえ!? 広島ど真ん中の国道で“あえて廃止”した結果

乗りものニュース / 2024年11月26日 9時42分

広電と路線バスが走る広島市街の国道54号。広島市役所方面を望む(画像:PIXTA)。

開き直ったほうが安全!ってこと?

大きな道路にはついていてほしい「バスベイ」をあえて廃止

 国土交通省 広島国道事務所は2024年11月22日、広島市街の国道上にあるバス停を“ストレート型”に改良した結果を発表しました。大きな道路のバス停で見られるバスの退避スペース「バスベイ」を、あえて廃止したのです。

 改良されたのは広島の市街地、国道54号上にある「中電前」バス停(広島市役所方面)です。改良されたバス停は11月16日に供用されています。

 歩道を一部切り取る形でバスベイが設けられていましたが、切り込み角度が急で、多くのバスが歩道に対してピタリと横付け(正着)できませんでした。結果、歩道とバスの間のすき間が大きく、乗客はいったん車道に下りてバスへ乗り降りしていたといいます。

 このバスベイを埋めて「ストレート型」のバス停に改良した結果、バスの正着率は100%となり、歩道からそのままバスに乗れるようになったといいます。車いすの利用者も乗りやすくなっただけでなく、歩道そのものも広がって通行しやすくなったそうです。

 この道路は片側3車線かつ、真ん中に広島電鉄の路面電車が走る大きな道路です。ストレート型にしたことで、左側の車線はバスが停車すると塞がれますが、資料写真を見る限り、もともとバスベイへの退避が難しいケースがあり、機能していない側面もあったようです。

 バスが車道の交通を阻害しないよう、大きな道路ではバスベイが整備される傾向にありますが、それを廃止するのは珍しいケースといえそうです。

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