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運航スタート! 異形の船「ホーバークラフト」 気になる運賃は? どこで乗れるのか

乗りものニュース / 2024年11月30日 13時14分

大分港で運行を開始した大分第一ホーバードライブの「ホーバークラフト」(伊藤洋平撮影)。

初便は予約で満席でした。

15年ぶりに「復活」した大分の異形の船

 日本唯一となるホーバークラフトの旅客船が2024年11月30日午後、大分港で就航を開始しました。
 
 ホーバークラフトは、高圧の空気で水面から浮上して高速航行する船で、一般的な船に見られる喫水線下に突き出たスクリュープロペラや舵がありません。そのぶん船体後部に備えるのが、大型のダクテッドファンです。このたび大分港で就航を開始したのはイギリスのグリフォン・ホバーワーク社製の80人乗り艇で、最高速度は45ノット(約83km/h)出ます。

 大分県のホーバークラフトは、大分空港のアクセス改善を図る目的で導入されたもので、最終的には大分港と大分空港の間を最短約30分で結ぶ計画ですが、当面は別府湾を周遊するコースに就航します。大分空港へは、改めて行われる国の安全確認検査に合格したのち就航する予定で、こちらは年内を目指すとしています。
 
 運航は、北九州市を拠点に全国でタクシー事業のほか旅客船事業も展開している第一交通産業のグループ会社である「大分第一ホーバードライブ」が担います。
 
 別府湾周遊コースは土日限定で1日4便。発着は西大分ターミナルで、運航ダイヤは13時出港-13時30分帰港、14時出港-14時30分帰港、15時出港-15時30分帰港、16時出港-16時30分帰港となっています。

 運賃は大人の場合、現金決済だと2500円、アプリ決済では2000円で、3歳以上小学生以下の小児はいずれも半額になります。

 ホーバークラフトは、1970年代には日本各地で運航されていましたが、徐々に数を減らし、最後まで旅客輸送用に残っていたのが2009(平成21)年に廃止された大分航路でした。そういった意味で、今回の就航は15年ぶりの復活といえるでしょう。

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