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さよなら! 自衛隊最後の「ハデ派手ブラックホーク」後継はいったい何に?

乗りものニュース / 2024年12月15日 17時12分

海上自衛隊最後のUHー60J除籍行事の様子(画像:海上自衛隊 第21航空群)。

もう日本の空を飛ぶことはありません。

21年間にわたって捜索・救助で活躍

 海上自衛隊館山航空基地(千葉県館山市)に所在する第21航空群は2024年12月11日、海自最後のUH-60Jヘリコプターの除籍行事を行ったと、公式Xで発表しました。

 UH-60Jは海上自衛隊の救難ヘリコプターで、アメリカのシコルスキー社が開発したUH-60J「ブラックホーク」多用途ヘリコプターをベースに日本独自の改良を施して制式化したモデルです。

 海上自衛隊と航空自衛隊の双方が捜索救難機として導入したほか、改良・発展型のUH-60JAを陸上自衛隊も導入。陸海空の3自衛隊すべてで調達された航空機として運用されていました。

 海上自衛隊がUH-60Jの調達を開始したのは1989年のこと。1990年代初頭から運用を始め、約33年の長きにわたって活躍しています。海上自衛隊では19機を調達しましたが、ヘリコプター運用体制の変更などにより、救難専用であるUH-60Jは漸減し、このたび最後の1機も除籍したことで、完全退役となりました。

 なお、海上自衛隊では、今回のUH-60J完全退役に先立ち、SH-60K哨戒ヘリコプターの救難仕様を導入しています。これは、航空救難や災害派遣などで捜索救助を行ったり、人員ならびに物資を運んだりするために、音波探知機(ソナー)の吊下げ装置などを取り外して機内スペースを確保しているほか、増加燃料タンクを設置して航続距離や滞空時間を延伸するなどといった改造が施されたモデルです。
 
 このSH-60Kの救難仕様はすでに硫黄島などで運用されており、今後増勢が必要な場合は、この改造で対応するとみられます。

 また、航空自衛隊や陸上自衛隊では、これまでどおり今後もUH-60J並びにUH-60JAを運用し続けます。

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