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監視相手は珍機体の「チェブラーシカ」F-35を使い初めてロシア軍機を要撃 蘭空軍

乗りものニュース / 2024年12月12日 15時12分

エストニアに展開するF-35A(画像:オランダ国防省)。

翼の上にある大きなエンジンが特徴の機体。

バルト海でスクランブルしたF-35A

 オランダ国防省は2024年12月9日、バルト海上空でロシア空軍の機体3機を要撃したと発表しました。

 ロシア機が12月6日に、北大西洋条約機構(NATO)の東国境の空域に接近したことを受け、オランダ軍のF-35Aが緊急発進(スクランブル)したとのことです。オランダ空軍はこの12月からNATO東国境周辺の警備任務のためエストニアに駐留しています。F-35Aを使った要撃は、今回が初のようです。

 12月6日のスクランブルは2回で、1回目がAn-72輸送機とSu-24MR偵察機、2回目がIL-20情報収集機だったとのことです。オランダ軍のF-35Aは、これらの機体を国際水域上で監視したとのことです。

 今回飛来した機体のひとつであるAn-72は、ウクライナのアントノフ設計局(現:O・K・アントーノウ記念航空科学技術複合体)が開発した輸送機で、600mの長さがあれば離着陸が可能なSTOL(短距離離着陸)機に分類される珍しい機体です。エンジンが主翼の付け根部分の上に搭載されているのが特徴です。

 正面から見るとエンジンが大きな耳に見えることから、 ロシアの絵本のキャラクター「チェブラーシカ」の愛称で呼ばれることもあります。

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