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「仙台ー新潟の高スペック最短路」次の開通はココ? トラック街道の“難所”克服するバイパス 鉄道は存続の危機

乗りものニュース / 2024年12月17日 7時42分

国道113号現道の関川村大内渕。雪の中で登坂不能車が発生したことも(画像:北陸地方整備局)。

国土交通省 北陸地方整備局は2024年12月11日、事業評価監視委員会を開催し、「新潟山形南部連絡道路」の一部をなす国道113号のバイパス建設事業「鷹ノ巣道路【防災】」について進捗を共有しました。

米坂線の運休区間に並行するバイパス、どこまでできた?

 国土交通省 北陸地方整備局は2024年12月11日、今年度第2回目となる事業評価監視委員会を開催。高規格道路「新潟山形南部連絡道路」の一部をなす国道113号のバイパス建設事業「鷹ノ巣道路【防災】」について、関係者間で進捗が共有されました。

 新潟山形南部連絡道路は新潟の日本海東北道と山形の東北中央道を東西につなぐ道路で、JR米坂線に並行する国道113号の高規格バイパスです。

 新潟と山形、ひいては仙台圏をつなぐ最短ルートであることから、現道は“トラック街道”の様相を呈します。しかし、周辺に代替路がなく通行止め時には広域迂回が必要になるほか、災害でたびたび通行規制も発生しており、強い道路が求められています。

 このうち「鷹ノ巣道路」は、新潟県関川村内の5.0kmをバイパスするもの。荒川沿いのこの区間は急カーブ、急勾配が連続し、冬季は登坂不能車による立ち往生リスクを抱えています。現道よりも一段高い山側に、7つの橋梁、3つのトンネルからなるバイパスを建設中です。

 1997年度に事業が始まり、2023年度末時点の事業進捗率は65%とのこと。今後は、新潟側の起点から途中の関川村大内渕までのあいだで、部分供用を目指すとしています。とりわけ線形不良の箇所をひとまず解消する構えです。

 新潟山形南部連絡道路をめぐっては、未事業化区間も多いものの、今年3月に山形県内の「梨郷道路」(南陽市-長井市、7.2km)が延伸開通したほか、県境部の「小国道路」も2023年に着工するなど、全体としても少しずつその形ができてきています。

 一方、並行するJR米坂線は2022年の豪雨災害以来、今回の「鷹ノ巣道路」の並行部分を含めて一部運休が続いています。JR東日本は以前のような直営を前提とした復旧は困難との見解を示しており、岐路に立っています。

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