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大都会の「ド真ん中」に新幹線の車両基地を建設へ “超なが~い車庫”デザイン案が明らかに

乗りものニュース / 2024年12月20日 10時42分

北海道新幹線の車両(画像:写真AC)。

異例づくしの車両基地です。

「札幌車両基地」壁面デザインのイメージが公表

 鉄道・運輸機構は2024年12月12日、北海道新幹線・札幌駅付近に整備する「札幌車両基地」について、壁面デザインのイメージを明らかにしました。

 この車両基地は、札幌駅の新幹線ホームから、在来線で隣に位置する苗穂駅付近まで、市の中心市街地を縫うように、高架が延々と伸びていく構造が特徴。延長は約1.3kmにおよび、防雪上屋によってすっぽり覆われる予定です。高架形式で全面が上屋で覆われる車両基地は、整備新幹線では全国唯一となる見込みです。また、整備新幹線では初めて市街地の中に建設される車両基地となります。

 車両基地には、札幌駅側から近い順に、車両を留置する「着発収容庫」、車両検査や融雪作業を行う「仕業検査庫」、保守用車両を整備・留置する「保守基地」が直列に設けられます。着発収容庫に2編成、仕業検査庫に2編成、全体で4編成が収容可能となります。

 市街地のド真ん中に、前例のない車両基地ができるため、鉄道・運輸機構は「壁面のデザイン等については、周囲の景観にも十分配慮する必要がある」と指摘。有識者を含めた「札幌車両基地壁面デザイン検討会」を開催し、方向性やデザイン(外壁使用材料や色調など)について、助言を受けるとしていました。

 12月12日に開かれた2回目の会議では、壁面デザインのコンセプト「まちとともに築く」とする方針を提示。それを踏まえ、車両基地の外観は、上に向かって明るくなるグラデーションを採用するデザイン案が公表されました。

 今後、札幌車両基地は2030年度末の完成を目指して工事が進められる予定です。ただ、鉄道・運輸機構は、北海道新幹線の新函館北斗~札幌間について、従来目標としていた2030年度末の完成・開業は「極めて困難」であるとの見解を示しています。

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