世紀の「傑作輸送機」が”人類滅亡機”に!? アメリカ海軍の新型通信中継機、主契約企業が決定

乗りものニュース / 2024年12月23日 6時42分

E-130Jのイメージ（画像：ノースロップ・グラマン）。

見慣れぬアンテナがあちこちに。

海中の潜水艦と通信

　アメリカの大手防衛関連企業ノースロップ・グラマンは2024年12月18日、アメリカ海軍の新型機E-130Jの主契約企業に自社が選ばれたと発表しました。

　E-130Jは、C-130J輸送機をベースに開発される、海中にいる戦略原子力潜水艦との通信中継を行うためのTACAMO（Take Charge and Move Out）機です。核ミサイルの発射指令を確実に伝達することを任務とします。そのため、長波長（VLF）通信機材を搭載しており、衛星通信装置などを介して地上の司令部との通信を中継できます。

　TACAMO機が実際の任務に就くときには、すでにアメリカに対する核攻撃が開始されている可能性が高く、この任務に就く機体には「人類滅亡機」とのあだ名が付けられています。