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国産機としては異例! 岐阜生まれの日の丸ヘリ 初号機納入から40年で「金字塔」を達成

乗りものニュース / 2024年12月24日 8時42分

防衛省技術研究本部(現・防衛装備庁)で運用されていたBK-117ヘリコプター(柘植優介撮影)。

日本製の航空機としては屈指のベストセラーです。

エアバス・ヘリ社ではH145として生産・販売

 川崎重工は2024年12月23日、国際共同開発したBK117ヘリコプターシリーズが、累計納入数2000機および飛行時間累計800万時間、双方を達成したと発表しました。

 これを記念し、12月4日、提携相手であるエアバス・ヘリコプターズ社と、同社がドイツに設けているドナウヴェルト工場において記念式典を開催しています。

 BK117は、エアバス社と川崎重工が国際共同開発および分担製造している中型の双発ヘリコプターで、救急医療、警察、消防・防災、報道、人員輸送、物資輸送など様々な用途で世界中で活躍しています。

 初飛行したのは1979(昭和54)年で、1983(昭和58)年の初号機納入以来、約30年をかけて累計1000機納入を2012(平成24)年に達成。その後も機体の改良を重ねることで、着実に受注数を上積みし、それから約10年あまりで、全世界で2000機納入という大台に到達しています。

 現在、主力のモデルは「BK117D-3」で、これは原型と比べてキャビンが30%拡大したBK117C-2をベースに、エンジンを新型へと換装。またギアボックスやテールローターなどを改良し、さらにメインローターの枚数も4枚から5枚に増やすことでホバリング駆動時間や有効搭載重量の増加、操縦安定性ならびに快適性の向上などを図っているのが特徴です。

 ドナウヴェルト工場で行われた式典には川崎重工とエアバス・ヘリコプターズ社、双方の幹部が出席し、BK117ヘリコプターシリーズのこれまでの成功と、約50年続く両社の強固な協力関係を祝したといいます。

なお、エアバス・ヘリコプターズ社ではBK117D-3を「H145」の名称で生産・販売しています。

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