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異例の「新エアライン」誕生ラッシュ! みんな個性強い「2024年に誕生の新航空」、その全容とは

乗りものニュース / 2024年12月31日 7時42分

Air Japan機(乗りものニュース編集部撮影)

2024年、国内に新たな航空会社が複数生まれました。それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか。

ANA系新航空は「LCCとフルサービスのいいとこ取り」

 2024年は国内にいくつかの新たな航空会社が誕生するという珍しい年となりました。どのような航空会社があり、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。どの会社も後発系ということもあり、既存の航空会社とは異なるビジネスモデルが掲げられています。

 2月に就航したのは、ANA(全日空)グループが展開する新たな国際線航空会社「AirJapan」です。同社は自社を「LCCとフルサービス両方の良いところをあわせた新しいビジネスモデル」と称します。

 使用する飛行機はANAグループで使用していたボーイング787-8を改修したもので、上位クラスを設けないエコノミー1クラス、324席仕様の客室となります。その一方で、エコノミークラスとしては広い32インチ(約81cm)のシートビッチ(座席間隔)が特徴で、機内モニターを廃する代わりに、乗客自身のスマホなどで機内エンターテイメントサービスを楽しむスタイルを採用します。

 そのサービス内容は「最低限だけど安い」というLCC(格安航空会社)のような運賃設定から、追加料金を払うことで、食事やドリンクサービス、手荷物預けオプションなど、フルサービスキャリアと近しいサービスを受けられるのが特徴です。

 AirJapanはおもにインバウンド(訪日旅行者)をターゲットとしており、12月現在、成田~バンコク・ソウル(仁川)、シンガポール線に就航しています。その後もアジア方面の中距離国際線ネットワークを拡充する方針です。また、将来的にはANAグループのLCC、ピーチの拠点空港である関西空港への就航も示唆しています。

「クロネコヤマト航空」も出現&地方でも

 4月に就航したのが、宅配大手のヤマト運輸とJAL(日本航空)がタッグを組み運航される「ヤマトの貨物機」です。

「ヤマトの貨物機」は、国内航空会社では初導入となる「エアバスA321ceoP2F」というモデルが用いられます。尾翼には「クロネコ」のロゴが大きくあしらわれ、胴体はグレーをベースに、ヤマトホールディングスのロゴマークが前方に大きく描かれます。なお、この機の運航はJALグループのLCC(格安航空会社)、スプリング・ジャパンが担当します。

「ヤマトの貨物機」は2024年4月11日より、成田から新千歳・北九州・那覇の3空港へ就航。さらに同年8月からは羽田発着の深夜便も開設し、首都圏から北海道・九州・沖縄地域への国内長距離航空輸送を担っています。

 ヤマトグループなどの物流事業者は、通販サイト需要の拡大、モーダルシフトなど環境に配慮した取り組みの推進はもちろん、2024年4月から自動車運転業務の年間残業時間が上限960時間になることなどによる長距離トラックの輸送力確保、またトラックの代替手段の検討など、対処すべき課題を抱えているとしています。

 今回の「ヤマトの貨物機」は、これらの解決に向けた取り組みの一環で、新たな輸送手段として貨物専用機を活用することで、安定的な輸送力の確保やサービス品質の維持・向上を図る狙いがあるとのことです。

 このほか、2024年は地方でも新航空が誕生しています。1月31日に運航を開始したのが、新潟空港を拠点とする新航空会社「トキエア」です。

 トキエアは欧州ATR製のターボプロップ旅客機を用い、新潟を拠点とした地方間路線を運航しています。デビュー路線は新潟~札幌・丘珠線で、その後新潟~仙台、中部線にも開設しています。将来的には神戸や成田などに就航を目指しているとしているほか、現在海路しかない新潟~佐渡間を結ぶ予定と見られ、これが同社の大きな目玉路線となる見込みです。

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