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年末年始の高速道路「日本一キツい渋滞」は決まってる!? 長くなくてもノロノロ「関西と関東の“鬼門”」 避けるには?

乗りものニュース / 2024年12月27日 12時12分

中央道の小仏トンネルを先頭とする渋滞(画像:PIXTA)。

この年末年始も高速道路では全国で激しい渋滞が予測されています。最大「35km」などと、渋滞の長さが着目されがちですが、真にノロノロな渋滞、となると様相が異なります。

渋滞の「長さ」はあまり関係ない?

 この年末年始も高速道路では全国で激しい渋滞が予測されています。とはいえ、例年は最大40km以上とされるのが通例なところ、今シーズンは最大でも「35km」との予測で、様相がやや異なります。最大9連休と長く、交通も分散傾向にあるようです。

 ただ、渋滞の「長さ」ではなく、通過にどれくらいかかるかという観点で見ると、やはり例年通りウンザリする傾向が見てきます。

●日本一ノロノロ渋滞の「名神」

 年末年始、NEXCOの高速道路で最も「通過時間」が通常よりも長くなる、“日本一ノロノロの渋滞”が生じるとされるのが「名神高速」です。

 12月28日(土)、29日(日)、1月2日(木)、名神高速の下り線では滋賀の大津IC付近を先頭に、竜王ICと新名神の信楽ICまで2方向に延びる最大20kmの渋滞が予測されています。これは、通常15分で通過するところ、ピーク時は「約100分」かかるとされ、その増加分「85分」が、全国で一番多いのです。

 なお、名神では上り線でも1月2日(木)と3日(金)、大津IC付近を先頭に高槻JCT付近まで延びる最大25kmの渋滞が予測されています。こちらは通常より通過時間が「80分」増しです。

 首都圏ではどうでしょうか。

 こちらは1月2日(木)、中央道上り線の小仏トンネル(神奈川・東京都県境)を先頭に大月IC付近まで延びる最大20kmの渋滞が、通過時間で「80分」増しと最もノロノロの渋滞です。

 ちなみに、今シーズンで全国最長の渋滞と予測されている、1月3日(金)東北道上り線の加須ICを先頭とした最大35kmの渋滞は、通過時間で見ると「50分」増しに留まります。

 このほか、東名や関越道で予測されているお決まりの渋滞ポイントでも、通過時間で見ると、だいたい45分以下の増加です。名神や中央道の渋滞がいかにノロノロかが分かるでしょう。

避ける方法ってあるの…?

 名神、中央道の渋滞とも、主には山間部のトンネルやサグ(下り坂から上り坂に変わる箇所)といった線形に起因する速度低下が原因です。道路容量にも余裕がないため、交通量が多くなれば、ブレーキの連鎖で渋滞がどんどん延びていきます。

 こうなると避けることはほぼ不可能で、混む前、あるいはピークのあとに「時間をずらす」ことが唯一の手段となります。名神の下り線(大津)や中央道上り線(小仏トンネル)の渋滞は、午後にピークを迎えます。

 ただし、年始1月2日(木)から4日(土)にかけての上り線は、軒並み渋滞状態が午前中から夜中まで続くと予測されています(特に1月3日)。日をずらすことも含めて検討すべきでしょう。

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