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駐車券なしゲートなし“性善説”で大丈夫? 「ナンバープレートで管理する駐車場」が増える“意外な理由”とは

乗りものニュース / 2025年1月4日 16時42分

ゲートのない駐車場によくある注意や説明用の看板(乗りものニュース編集部撮影)。

ショッピングモールなどの大型施設に隣接しているコインパーキングではナンバー読み取り式で、ゲートがないタイプが増えています。こうした駐車場では支払いをしないクルマは増えそうな気がしますがどうなのでしょうか。

ゲートなしで不正は増えた? 減った?

 ショッピングモールや、テーマパークなどの大型施設に隣接しているコインパーキングに、車両を動かなくするロック板や駐車券、さらにはゲートをなくした駐車場が増えています。これらの駐車場は入庫車両のナンバープレートで管理する「ゲートレス駐車場」「チケットレス駐車場」と呼ばれる方式を導入しています。

 このタイプの駐車場ですが、ゲートが存在しないのをいいことに、未払いで出庫してしまう車両などはいないのでしょうか。

 以前、「ゲートレス駐車場」のシステムを開発・管理する会社の担当者にこの懸念について聞いてみると、「未精算車両の割合は、カメラによる抑止力もあり、ゲート式よりもむしろ低下しています」と驚きの回答が返ってきました。

 例えばこのシステムの場合、誤って未払いで通過してしまった車両に関しても後日利用した際に精算機で未払い分を精算してもらう仕組みがあるそうです。また、故意に駐車料金を払わない悪質なドライバーについては、その車両ナンバーを登録し、次回来場した際には店側の関係者へメールで通知するシステムも備えています。

 その情報は「その店限り」というわけでもありません。未払い車両が別の駐車場を利用した際に、以前の未払い駐車料金の確認や精算を可能にしているケースも。ほかにも、万引き犯など要注意人物の車両に対しては、関係者へメール通知が可能とのことで、ある家電量販店では万引き点数が2割ほど減少したという事例もあるとのこと。

 また、「ナンバープレートをカメラで撮影されている」という事実が犯罪の抑止力になるようで、駐車場料金の未払い以外に、駐車場内での盗難や当て逃げなどに対しても、抑制効果があるといいます。

 実はゲートやロック板がある駐車場より、ゲートレスの方が利用しやすいとのドライバーの声もあります。ゲートでうまく停められず駐車券を取りづらかったり、ロック板で車両が破損したりという心配もありません。こうした手間が、商業施設へ行く抵抗感になってしまうのは、店舗を運営する側としては避けたいところ。ゲートレス駐車場が増えているのは、こうした利点もあるのかもしれません。

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