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潜水艦も攻撃できる!? 自衛隊「宇宙船みたいな新兵器」開発本格化へ 外観はかなり異形

乗りものニュース / 2024年12月30日 6時12分

海上自衛隊の護衛艦。現在、海上自衛隊の装備は護衛艦や潜水艦などの有人システムが中心となっている(画像:写真AC)。

海中に潜れる!?

USV(無人水上艇)用の対潜装備を研究

 自衛隊が海上で運用する新たな無人兵器「戦闘支援型多目的USV」の開発が本格化します。防衛装備庁は、「USV用対潜ソーナーの研究」業務について、日本電気と契約したことを明らかにしました。今後は多目的USVの研究試作に入る見込みです。

「USV」は無人水上艇を指し、最近ではウクライナ軍が「マグラV5」や「シーベビー」と呼ばれる爆薬を搭載した無人水上艇をロシア艦艇への攻撃に投入し、大きな戦果を上げています。

 現在、海上自衛隊の装備は、護衛艦や潜水艦などの有人システムが中心です。防衛装備庁は将来の海洋戦について、無人機や自律センサーといった無人システムと有人システムが連携し、ネットワーク中心の戦闘に変化すると想定しています。

 将来の海洋戦に対応すべく、現在研究が進められている無人装備の一つが「戦闘支援型多目的USV」です。2023年8月に初めてイメージ図が公開され、宇宙船のような外観がSNSなどで話題となりました。

 すでに運用構想図が公開されており、敵の水上艦艇や潜水艦を攻撃することも想定しているため、敵潜水艦を捜索するための対潜ソーナーを搭載するとみられます。

 外観はステルス性が意識され、潜水艦の「そうりゅう」や「たいげい」型でも採用されているX舵が装備されていましたが、2024年8月に公開された新たなイメージ画像では、船体形状が大幅に変更されています。防衛省は2024年度予算に、研究費として248億円を計上しています。

 防衛装備庁は、複数のUSVを試作し、海上試験やシミュレーションによる検証を行う方針。自動運航、搭載機器の選択運用、複数USVの連携、潜水航行など、ステルス性を持つUSVシステムを目指す方針です。

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