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「元町・中華街」駅名の「・」なぜ必要? 実は増えてる「・」付き駅&IC …無いとどうなる?

乗りものニュース / 2025年1月8日 16時12分

元町・中華街行き(画像:PIXTA)。

「元町・中華街」など、駅名に「・」を付けるケースがにわかに増えています。駅名が長くなる傾向が背景にありますが、高速道路のICは、もっと複雑な事例も出てきています。

羽田空港だって「・」つき駅名

 横浜を代表する観光地、元町や中華街の最寄り駅が、その名もズバリ「元町・中華街駅」(みなとみらい線)です。東急東横線や東京メトロ副都心線直通電車の行先として、埼玉方面でもよく見かける駅名です。

 ところでこの駅、なぜ「・」がついているのでしょうか。

 いまや2つ以上の地名や有名スポットを組み合わせた「合成駅名」は当たり前です。副都心線であれば、東京都練馬区小竹町と板橋区向原にまたがる「小竹向原駅」がありますが「・」はありません。

 合成駅名は「・」が無い方が一般的。JRだと、群馬県の「万座・鹿沢口」駅(吾妻線)が全国で唯一となっています。

 それでも、2つ以上のスポット名のあいだに「・」が入るケースがある理由は、多くの場合、要素をしっかり区別して分かりやすくするためです。

 たとえば京急の「羽田空港第1・第2ターミナル」駅。これは「・」がないと逆にしっくりこないでしょう。多摩都市モノレールの「中央大学・明星大学」駅も、どちらかといえば「・」があってほしいところではないでしょうか。その隣駅は「大塚・帝京大学」ですが、このケースでは「印旛日本医大」(千葉県、北総線)のように「・」無しも存在します。

「元町・中華街」駅の場合は、もともと「元町駅」という仮称でした。これに中華街を加えて「元町中華街」とするよう要望されたところ、今度は元町の関係者からの要望もあり「・」で区別された経緯があります。

 京急逗子線の終点である新逗子駅(神奈川県逗子市)が2020年に、ブランド力をもつ葉山町のアクセス駅であることもアピールすべく「逗子・葉山」駅と改称したように、駅名の要素が多くなったり、長くなったりする場合に「・」で区別するケースは増えています。

高速ICだともっとカオスな状況が…

 同様のことは、実は高速道路のIC名でも起こっています。

 静岡県の「大井川焼津藤枝スマートIC」(東名高速)や、青森県の「三沢十和田下田IC」(第二みちのく道路)のように、3つの地名やスポットを組み合わせたものも登場するなど、一つのIC名に様々な要素を盛り込むケースが増えています。

 とはいえ「・」付きのICは少ないのですが、その少ない例かつ、極めつけの例が、長野県飯田市の「飯田上久堅・喬木富田IC」(三遠南信道)でしょう。“いいだかみひさかた・たかぎとみだ”と読みます。

 この周辺では、飯田市内に飯田IC、飯田山本ICなどがあり、飯田上久堅・喬木富田ICも仮称段階では「飯田東IC」でした。一方、隣接する喬木村にも喬木ICがすでにありました。

 国土交通省の飯田国道事務所によると、飯田上久堅・喬木富田ICは飯田市の上久堅地区にあり、また喬木村の富田地区にも近いことを示すため、飯田市と喬木村双方の「自治体名+字名」と表記を揃え「・」でつなぐことで、分かりやすくしたといいます。

「たとえば『上久堅喬木IC』でも、飯田市と喬木村の地名が混同されてしまう」とも話していました。

 ちなみに、2025年現在で日本一長い駅名も「・」がついています。京都を走る嵐電の「等持院駅」が2020年に改称して誕生した「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅」です。やはり「・」があったほうが分かりやすいかもしれませんね。

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