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増えています「入口が斜めカット」なトンネル どんな意味が? じつはドライバーに優しかった!

乗りものニュース / 2025年1月5日 8時12分

東京都内、八王子JCTのトンネル。入口が斜めにカットされている(画像:写真AC)。

山にあるトンネルの多くは、入口の周りが垂直な門構えのように構成されています。しかし、最近のトンネルでは、入口部が「斜めにカット」されたようなものも。なぜこうした設計が増えているのでしょうか。

斜めだと圧迫感を抑える効果あり

 トンネルの入口の多くは、穴の周りの構造物も含めて垂直に造られているものが多いですが、最近の高速道路などではあえて入口を「斜めにカット」しているものも増えています。たとえるなら、年始によく見る門松の竹のような断面です。どのような効果があるのでしょうか。

 こうした斜めの入口のトンネルは、比較的新しく造られた道路で多く見られます。NEXCO中日本によると、これは「ドライバーがトンネルに入る際に感じる圧迫感をなくすため」なのだとか。

「垂直なトンネル断面よりも広く、ゆるやかな形に見せています。ドライバーはトンネルに入る際に圧迫感を感じることで、減速しがちですが、その圧迫感を抑える効果があります」だそう。これは渋滞対策として斜めにしているわけではないものの、結果的にその効果も得られているといいます。

 同社によると、斜めの入口をもつトンネルは「以前から存在しますが、新東名高速を建設するころから増えてきた印象」とのことで、ドライバー心理の研究が進んだことが背景にあると分析していました。

 ただ、山間部周辺の景観に配慮する観点もあることから、斜めの入口を採用するかしないかは、山の形状によっても異なるとのこと。また、地形によっては「入口だけ斜めで出口は垂直」といったトンネルもあるそうです。

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