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昔は門外不出な「レア給油機」内部が凄すぎた件 「ボーイング初のジェット旅客機」ベースのレトロ機…なぜ今機内見せた?

乗りものニュース / 2025年1月9日 8時42分

ボーイング707の給油機タイプであるKC-707(画像:イスラエル国防軍)。

ブームオペレーターのモニターまで公開。

退役間近ということで内部公開か?

 イスラエル国防軍は2025年1月6日、給油機タイプのボーイング707の内部を、公式Instagramで動画で公開しました。

 ボーイング707は、同社で初めて実用化された旅客機としても知られています。その707を空中給油機化したKC-707とも呼ばれる同機は、長らくブームオペレーターが航空機との給油の際にブームを遠隔操作するときに用いる、リモートビジョンシステムが長らく機密扱いとなっていた関係で、内部が公開されることはほとんどありませんでした。しかし、今回投稿された動画には、内部の鮮明な様子が収められています。

 今回の動画は、同機を運用する飛行隊の創立60周年を記念して撮影されたものです。ブームオペレーターへのインタビューや給油用燃料タンク、そしてブームを操作する座席やアナログ計器が満載されたモニター周りなどが公開されており、KC-707のリモートビジョンシステムは単一のモニターで行っている様子がうかがえます。

 一方、アメリカ空軍や日本の航空自衛隊が運用している最新の空中給油機・KC-46「ペガサス」は、KC-707と同じくリモートコントロールでクレーンを動かして給油しますが、その操作は複数設置した特殊なモニターと3Dメガネにより立体視することで、オペレーターが遠隔操作をしています。イスラエル空軍の運用開始から50年以上が経過したKC-707をこのKC-46に置き換える予定で、2026年4月から納入が開始されます。

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