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東名→下田がスイスイ! 建設進む「伊豆縦貫道」3区間の工事はどこまで進んだ?

乗りものニュース / 2025年1月9日 12時12分

国道1号東駿河湾環状道路(伊豆縦貫道)(画像:国土交通省中部地方整備局)。

伊豆縦貫道の事業中3区間は、それぞれどこまで工事が進んでいるのでしょうか。

3区間で事業が進行中

 静岡県の伊豆半島を南北に貫く伊豆縦貫道の建設が、少しずつ進んでいます。

 2024年12月、国土交通省中部地方整備局の事業評価監視委員会で建設の進み具合が報告されました。

 伊豆縦貫道は、静岡県沼津市の沼津岡宮ICと、同・下田市の下田IC(仮称)を南北に結ぶ延長約60kmの高規格幹線道路です。現在は、伊豆中央道などを挟む形で沼津岡宮IC~月ケ瀬IC間と、天城峠の南側の河津七滝IC~河津逆川IC間が開通しています。

 道路は大半が2車線(片側1車線)で、途中の一部区間は通行が有料です。東名高速や新東名高速と接続し、東京・静岡・名古屋と、伊豆半島の修善寺・西伊豆・河津・下田方面を結ぶメインルートを担います。

 建設が進む区間は、現ルートから東へ分かれて延びる大場・函南IC~函南IC(仮称)間1.9kmと、険しい“天城越え”の手前に位置する月ケ瀬IC~茅野IC(仮称)間5.7km、そして河津逆川IC~下田IC間9.5kmです。

 大場・函南IC~函南IC間は、他の区間の整備の進捗や周辺の交通状況を踏まえつつ、調査設計が推進されています。この区間を含む沼津岡宮IC~函南IC間(東駿河湾環状道路全区間)の、2023年度末時点の用地取得率は約88%、事業進捗率は約92%です。これらは前回報告の2020年度末から変わっていません。

 月ケ瀬IC~茅野IC間(天城峠道路)は、測量や調査設計が進められています。2023年度に事業化されたばかりで、同年度末時点の用地取得率は0%、事業進捗率もまだ約1%にとどまります。

 河津逆川IC~下田IC間(河津下田道路)は、工事が活発に進んでいます。北側の河津逆川IC~下田北IC(仮称)間3.8kmは、2023年度末時点の用地取得率は約98%、事業進捗率は約89%です。

 それを追う南側の下田北IC~下田IC間5.7kmは、用地取得率が約66%、事業進捗率が約38%です。2021年度に工事に着手しており、現在は用地買収や改良工が進んでいます。

 なお、事業費は増える見通しです。河津逆川IC~下田北IC間は86億円、下田北IC~下田IC間は253億円増加します。いずれも材料費や労務費の上昇、工法・構造の変更や追加などが要因です。

 なお、計画ルートのうち地形が最も険しい天城峠を越える茅野IC~河津七滝IC間は、まだ事業化されていませんが、都市計画決定や環境アセスメントの手続きは終わっています。

 静岡県は伊豆縦貫道について、「経済の好循環」「災害時の救援活動等の支援」「救急搬送等の医療活動の支援」など、様々な効果が期待され、伊豆地域全体の発展と安全・安心に寄与する重要な事業ととらえており、事業の継続・推進を要望しています。

 委員会では、伊豆縦貫道3区間の事業の継続を了承しています。

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