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“愛する家族”が行方不明「電柱に貼り紙しよう」←「ダメ! 法律違反」どう探せばイイの?

乗りものニュース / 2025年1月19日 17時12分

泣く女性。写真はイメージ(画像:写真AC)。

飼っている犬猫が迷子になることは、飼い主にとって大きな悲劇です。ただし、電柱や街灯への貼り紙は法律違反となる場合があり、避けるべき行動です。では、どのような方法で探すと良いのでしょうか。

電柱に貼り紙はNG!

 飼っている犬猫が迷子になることは、飼い主にとって大きな悲劇です。ただし、電柱や街灯への貼り紙は法律違反となる場合があり、避けた方が良いでしょう。では、他にどのような方法で「大切な家族」を探すことができるのでしょうか。

 そもそも、電柱や街灯などは公共の設備や他者の所有物です。許可のない貼り紙は軽犯罪法などに抵触する可能性があるほか、地域住民とのトラブルを引き起こし、協力を得られない原因になるかもしれません。迷子を探す際には、周囲への配慮を心がけ、丁寧に協力を得ていくことが大切です。

 迷子を探すためには、「迅速な行動」と「複数の目で探す」ことが不可欠です。時間が経過するほど、目撃者の記憶が薄れるほか、捜索範囲も拡大する懸念があるため、発見が難しくなります。早期発見の可能性を高めるためには、住民の目を最大限に活用し、情報を広めて多くの協力を得ることが効果的です。以下に、具体的な方法を紹介します。

1.トイレ砂を排水溝ネットに入れる(猫の場合)
 脱走した猫が自宅へ戻る可能性を高めるために、家の周辺に匂いを広げることが効果的です。高低差のある場所や風下では、逃げた方向に匂いが届かないことがありますので、周囲の環境を考慮して設置しましょう。

2.交番・警察署への届け出
 すでに誰かが保護していた場合、警察に連絡を入れていることが多いです。遺失物届を提出し、保護情報を受け取れるようにしましょう。飼い主が警察に届け出ず、気が付かないまま保護猫、迷い猫として新たな飼い主を探すことになっているケースは少なくないように感じます。

3.市区町村の保健所に連絡
 保健所にも地域内で保護された動物の情報が届いている場合があります。迷子になった際は、定期的に問い合わせ、情報確認を怠らないようにしてください。

4.都道府県の動物愛護センターも忘れずに
 動物愛護センターでも保護された犬猫の情報を管理しており、登録している保護団体と連携していることもあります。ウェブサイト未掲載の場合もあるため、こちらも問い合わせを怠らないようにしましょう。

迅速な行動、複数の目で探すのが重要!

5.地域の清掃事務所
 意外に思われるかもしれませんが、居住地域の清掃事務所にも連絡入れた方が賢明です。なぜなら、道路で亡くなった動物に関する情報が寄せられる場合があるからです。こちらは、回収者の記憶に頼るケースが多いため、こまめに問い合わせを行うことが肝要です。

6.最寄りの動物病院
 迷子情報を伝えておくことで、該当する猫がいた場合に連絡をもらえる可能性があります。

7.地図から探す方向、場所の優先順位を決める
 探す際は、周囲の地形や環境を把握し、探索すべき方向を絞りながら動きましょう。猫の場合は、近くに隠れているパターンが多く、追い詰められることのない道を移動しています。犬の場合は、いつもの散歩コースを呼びかけながら探します。怖がりの場合は、人通りの少ない方へ逃げる傾向があります。

8.ポスティングで近隣住民に協力を求める
 写真、特徴、連絡先を記載したチラシを近隣住民に配布するのも効果的です。隣近所の人たちには、手間でも直接声を掛けてお願いをすると協力が得られ、目撃情報が寄せられる可能性が高まります。連絡を受けた場合は、必ず見かけたとされる現地へと赴き目撃情報を確認しましょう。

 ちなみに、ポスティングする際は、人の滞留が起きる場所、人の目に入りやすい位置が有効です。コンビニ、スーパー、シャッター、個人宅の塀、建物のエントランス、ごみ収集場所などは、許可を得ると貼り紙できるようになることがあります。

 ただし、不特定多数の人々から玉石混交状態の情報を得ることになるため、同時期で異なる情報、心配する電話など、発見につながらない連絡話を多く受けることにもなります。そのため、時間もかかり、肉体的にも精神的にもかなり堪える捜索になる覚悟が必要でしょう。

9.SNSで広く協力を呼びかける
 迷子掲示板、迷子捜索アプリ、地域のコミュニティグループ、保護団体のSNSアカウントを活用して情報を拡散することで、犬猫に関心度の高い住民が気に掛けてくれるようになります。

周りを頼らないと最悪のケースも

 過去に筆者(深川にゃんみつ:猫の魅力発信者)が相談を受け捜索した結果、見つかった代表的な場所について以下に記しましょう。

1.室内の意外な場所に隠れていた!
 実は脱走しておらず、押し入れや家具、隣人のベランダに隠れているケースはよくあります。ベランダにいる場合は、追い詰めることはせず、自分で家に戻ってきてもらえるようにすることが重要です。

2.上層階から飛び降りて骨折
 猫は高いところにいると地面との距離が正確に測れず、思わぬ高さから飛び降りてしまうことがあります。筆者が遭遇したケースでは、7階から飛び降りた猫がいました。幸いにも、そのときは骨折で済みましたが、打ちどころが悪ければ「顎が失われる」「肺がつぶれる」などといった致命的な危険もあったでしょう。その猫は、隠れて動けなくなっていたところを無事に保護することができました。

3.人馴れしていない猫の散歩が招いた悲劇
 人馴れしていない猫にリードをつけて公園で散歩させようとした際、キャリーから出した瞬間にリードが外れ、そのまま逃げ出してしまったケースがあります。その飼い主は、「怒られるから」と届け出をせず、譲渡元の団体にも相談することなく、1人で猫にご飯を与え続けていました。しかし、その間に猫は移動し、姿を見失いました。2週間後、公園から離れた場所で散歩中の人により、餓死した状態で発見されました。ご飯がもらえない場所で放されてしまった猫は生きられませんでした。保身が招いた悲劇でした。

※ ※ ※

 迷子の犬猫を探すためには迅速な行動と地域住民への配慮が何より大事です。また、迷子探しは普段の生活にも大きな影響を与えるため、そもそも脱走を未然に防ぐ予防策を立てましょう。

 猫の場合、ペットゲートや二重扉、ワイヤーネットなどを使った脱走対策が効果的です。また、ベランダへの出入りや室外散歩は危険を伴います。換気する際や大掃除、人の出入りが増える春・秋・正月・長期休暇などのシーズンには特に注意が必要です。

 犬の場合、外出時には目を離さず、店の外や車内に犬を残さないことが重要です。また、人通りの少ない道を避け、連れ去りを防ぐことが求められます。

 とはいえ、こうした予防策をとっていても100%迷子を防げるわけではありません。そのため、万一の際は、迅速に行動し、周囲に相談を求めましょう。

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