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電車1本で案内カオス!? 鉄道3社が集まる「西船橋」は6番線がおもしろい! 直通境界駅だけのちょっと変わった光景とは

乗りものニュース / 2025年1月13日 8時42分

中野と同じ並び。ただし西船橋でJR側のホームへ行くには乗り換え改札を経由する(和田稔撮影)。

JR東日本・東京メトロ・東葉高速鉄道が乗り入れる西船橋駅は、各社の直通運転の境界駅です。路線と発着番線が複雑なため、看板の表記や案内もこの駅でしか見られない、ユニークで複雑なものになっています。

3社の電車が発着する5~8番線

 異なる鉄道会社の電車が相互に乗り入れる直通運転。鉄道会社の境界となる駅では、そこだけで見ることができるおもしろい光景が広がっています。

 西船橋駅(千葉県船橋市)は、JR総武線各駅停車と武蔵野線、京葉線、東京メトロ東西線と東葉高速鉄道が乗り入れています。相互直通運転の東西線と東葉高速線の境界駅であり、平日の朝と夕方のみ直通運転を行う総武線各停と東西線の境界駅でもあります。

 直通運転を行う電車は、東京メトロが管理する5~8番線を使っています。一方、総武線各停は1~4番線を使用しており、黄帯のE231系が5~8番線に入線することはありません。同様に、東京メトロ(JRの東西線乗り入れ用E231系800番代を含む)・東葉高速線の車両が1~4番線に入ることもありません。

 5~8番線に3つの鉄道会社が集結することから、デザインは東京メトロの仕様ながらも各所の案内サインにも東京メトロ、東葉高速鉄道、JR東日本3社の駅ナンバリングなどが表記されています。それぞれの番線で発車する方面に違いがあることから、その内容も異なるのが特徴です。通常のダイヤで5~8番線から発車する電車を整理すると、次の組み合わせになります。

・5番線:東葉高速の東海神方面、総武線各停の船橋方面
・6番線:東葉高速の東海神方面、総武線各停の船橋方面、東西線の原木中山方面
・7番線:東葉高速の東海神方面、東西線の原木中山方面
・8番線:東西線の原木中山方面

 ここで注目したいのは、6番線からも総武線各停の船橋方面行きが発車するということ。総武線各停への直通電車は基本的に5番線から発車しますが、西船橋8時12分発だけが6番線から発車するのです。この1本の存在により駅名標に「船橋 JB31」、発車標に「津田沼」も表記されているようで、6番線の駅名標だけが隣の駅名と駅ナンバリングをコンプリートしています。

南口と北口の看板は「F」が違う

 コンコースを見渡すと乗り換え改札機があちこちに設置されており、JRとメトロ・東葉高速のエリアは完全に分離されています。コンコースが分かれているなら、入出場用の改札も当然別々で、1~4番線と京葉・武蔵野線はJRエリア、5~8番線はメトロ・東葉高速エリアと明確に分かれています。

 しかし、ここで疑問が。東西線から総武線各停へ直通する電車(津田沼行き)は、メトロ・東葉高速エリアの5・6番線から発車します。JR区間を走る電車に乗るために、5・6番線ホームに通じるメトロ・東葉高速の改札から入場して大丈夫なのでしょうか。

 これについて、交通系ICカードでメトロ・東葉高速の改札から入場して問題ないとのこと。なお、紙のきっぷで乗車する場合は、有人改札を通らなければならないそうです。西船橋の乗り換え改札と直通運転の関係は複雑ですので、機会を改めて紹介できればと思います。

 ちなみに5~8番線側のコンコースやホームが東京メトロ仕様で、ホームで勤務する駅員さんも東京メトロの制服を着用しているので、もちろん改札の窓口もと思ったら……こちらはJR東日本の駅員さんのようです。よく見ると、入出場用の自動改札機もJR仕様のものに水色のラッピングをしているような雰囲気。

 そして西船橋駅の駅舎は北口と南口の2つがありますが、それぞれ看板のデザインも異なります。北口はJR仕様、南口はメトロ仕様となっており、船橋のローマ字表記の「F」が北口は大文字、南口は小文字であるほか、フォントが異なるため小文字の「a」などに形の違いを見ることができます。

 反対側の境界である中野とはひと味違った「混ざり具合」を見ることができる西船橋駅。他にはない見どころが多くありました。

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