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空港の主張が強い! 京成仕様の押上駅で都営が“ささやか主張” 幻のメロディも聞けるかも?

乗りものニュース / 2025年2月8日 9時42分

京成押上線と都営浅草線の押上駅(和田稔撮影)

京成押上線と都営浅草線が乗り入れる押上駅は、両社の境界駅でもあります。東京屈指の観光地の最寄り駅だけあって、成田・羽田両空港の案内が存在感を発揮。また、駅名標や発車案内などは京成仕様ですが、ささやかながら「都営っぽさ」もあるなど、よく見るとユニークな光景が広がっています。

存在感がある成田・羽田空港の案内

 異なる鉄道会社の電車が相互に乗り入れる直通運転。鉄道会社の境界となる駅では、そこだけで見ることができるおもしろい光景が広がっています。

 押上駅(東京都墨田区)は東京メトロと東武鉄道、京成電鉄と都営地下鉄の直通運転の境界駅です。このうち今回は、京成押上線と都営浅草線が乗り入れる押上駅を見ていきます。

 同駅は京成が管理しており、駅名標や発車案内などは京成仕様です。券売機もほかの共同使用駅と同様、京成、都営用が並んで設置されています。ただ、京成の管理駅であるにもかかわらず都営用の券売機でも交通系ICカードは利用可能。都営のロール紙で発券されます。

 京成・都営の押上駅は、島式ホーム2面と線路4線を持つ構造です(2面4線)。改札を入って、まず浅草線方面の1・2番線ののりば案内を見ると、飛行機のピクトグラムに羽田空港を示す「HND」の3レターコード。押上駅は京成と都営の境界駅ですが、浅草線は泉岳寺から京急電鉄の羽田空港への直通電車も多く運転されていますから、その利便性を主張するのは当然ですね。

 ホームは、浅草線のローズと、その先の羽田・横浜方面へ行ける京急の水色が共存しています。

 一方、押上線方面の3・4番線ののりば案内にも飛行機のピクトグラムが。こちらの3レターコードは「NRT」、成田空港です。京成といえば「スカイライナー」ですから、これはすんなりイメージできます。

 それにしても改札を入った途端、いずれの番線にも飛行機のピクトグラムが出てくるとは。しかも押上は東京スカイツリーの最寄り駅のひとつ。「東京スカイツリー」「羽田空港」「成田空港」と(良い意味での)パワーワードが集結しています。

 駅名標は京成のデザインで、浅草線の「A20」と押上線の「KS45」を併記しています。押上線の駅番号は40番代後半が振られているため、23区内ではなかなか大きな数字といえます。

3・4番線で「都営っぽさ」がささやかに主張

 ところで、京成と都営の押上駅では2023(令和5)年10月18日に4番線でホームドアが稼働を開始し、京成線で4つ目のホームドア設置駅となりました。そして2024(令和6)年2月20日には1番線もホームドアの稼働が始まり、1~4番線すべてでホームドアの設置が完了すると同時に、都営地下鉄としても全駅でホームドアの設置が完了しました。

 押上駅のホームドアは、浅草線方面の1・2番線には路線カラーのローズ、押上線方面の3・4番線には京成の駅名標などに使われる青系の色を配しています。のりば案内などで使われているサインと色が統一されるのは、視覚的に分かりやすくて親切ですね。

 発車ベルももちろん京成仕様で、1・3番線が高い音、2・4番線が低い音のタイプを採用。同じホームで音が重ならないよう配慮されているようです。

 管理駅である京成の色合いが濃い押上駅でした……と終わりたいところなのですが、突然4番線から、どこかで聞いたことのあるメロディが。「都営の発車メロディでは!? しかも京成仕様の発車ベルが鳴った後なのに……」と思い、次の電車で確認しようとしましたが、いつもの発車ベルだけでメロディが鳴る気配がありません。

 押上駅を利用するたびに何本かの電車で確認してみましたが、発車メロディが鳴る規則性も分からず、ひとまず聴くことができるケースはレアな部類に入るようです。また、この発車メロディはホームドア導入後に鳴るようになったとの話も。ともあれ、3・4番線で都営地下鉄をささやかに主張していた「のりかえ出口案内」に続く「都営地下鉄っぽさ」となりそうです。

 ちなみに、押上駅を訪れた際は、ぜひ改札口のホワイトボードも見てみてください。電車絵の職人さんがおられるようで、毎回ニンマリしてしまいますよ!

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