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「1950年代の17時間飛べた異形の旅客機」完全修復! 圧巻の全貌とは 「航空史のマイルストーン」…今後どう活用?

乗りものニュース / 2025年1月23日 16時12分

修復が完了したL-1649A「スターライナー」(画像:ルフトハンザ・テクニック)。

ルフトハンザ・テクニックが、ルフトハンザ航空で1950年代から主力機として使用されていた4発プロペラ旅客機ロッキードL-1649A「スターライナー」の完全修復を終え、完成披露しました。同社は今回の機体の復刻を「航空史におけるマイルストーンだ」としています。

デビューは1957年!

 ドイツの航空機整備企業であるルフトハンザ・テクニックが、ルフトハンザ航空で1950年代より主力機として使用されていた4発プロペラ旅客機ロッキードL-1649A「スターライナー」の完全修復を終え、2025年1月に完成披露しました。同社は今回の機体の復刻を「航空史におけるマイルストーンだ」としています。

「スターライナー」はロッキード社のヒット作プロペラ旅客機シリーズ「コンステレーション」の最終派生型です。機体デザインは「やじろべえ」のような独特なもので、胴体尾部には3枚の垂直尾翼が並び、胴体も一般的な筒状ではなく、細い機首から中央部にかけて直径が太くなり、主翼後方から後部にかけてまた細くなっています。

 ルフトハンザ航空は「スターライナー」を1957年に導入。同社は「スーパースター」の愛称を付与し、ニューヨーク線をはじめ、最大17時間にもおよぶ長距離国際線の直行便に投入していました。

 機体の再組み立ては2023年にスタート。可能な限り現役時代を忠実に再現したコクピットを装備し、実際に飛ぶことはできないものの、動翼を動かせる機能なども備わっています。一方で客室は、現役時代を再現しつつ、同社のジェット旅客機「エアバスA340」の座席を使用するなどのアレンジも加えられているとのことです。

 なお、今後この「スターライナー」はルフトハンザ航空のオリジナルデザインへの再塗装などが行われ、2026年春にはフランクフルトにあるルフトハンザグループの新しい会議およびビジターセンターに展示される予定としています。

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