トンネルで路面隆起！ 高速道路が対面通行に 西九州道

西九州道（中央）の佐世保みなとIC付近（画像：写真AC）。

NEXCO西日本が西九州道（佐世保道路）で車線を切り替え、対面通行規制を行います。

天神山トンネルで改修工事

　NEXCO西日本九州支社は2025年1月22日、西九州道（佐世保道路）で車線を切り替え、対面通行規制を行うと発表しました。

　西九州道の佐世保大塔IC～佐々IC間16.9kmでは、4車線化工事が進んでいます。

　このうち、天神山トンネル（長崎県佐世保市）でリニューアル工事を実施するため、このトンネルを含む佐世保大塔IC～佐世保みなとIC間で、1月29日朝6時に車線切り替えが行われる予定です。

　下り線が通る既存のトンネルを改修するため、下り線を上り線側に移して、新設のトンネルに上下1車線ずつを通します。2.8kmにわたり対面通行となりますが、リニューアル工事と対面通行の完了時期は未定です。

　NEXCO西日本によると、天神山トンネルのうち既設の下り線トンネルでは、下からの地盤の圧力で路面が隆起する「盤ぶくれ」が発生しています。

　今回のリニューアル工事では、盤ぶくれ対策としてトンネルの底面を逆アーチ型に掘り下げてコンクリートで固めるインバートを施します。これによりトンネルが、外からの圧力に強い筒状に補強されます。

　なお、新設の上り線トンネルは、すでにインバートが設置されています。

　佐世保中央IC～佐々IC間については、2024年度の4車線化が予定されています。これが完了した時点で、無料区間の佐世保中央IC～佐々IC間も、国土交通省からNEXCO西日本に移管され、有料化される予定です。ただし、佐世保中央IC～佐々IC間のみの走行は無料で利用できます。

※一部修正しました（1/27）