引退迫る「元さんふらわあ」とは？ 置き換えの新造フェリーは船内プール付き!?

新造船への置き換えが迫るパンスタードリーム。元「さんふらわあ くろしお」だ（画像：PIXTA）

大阪－韓国の旅客フェリー「パンスタークルーズフェリー」を運航するサンスターラインが新造船を導入。これに伴い「元さんふらわあ」の船が引退します。

日韓航路の新造船 4月就航「元さんふらわあ」どこへ？

　2025年1月21日、商船三井さんふらわあの大洗－苫小牧航路に新造船「さんふらわあ かむい」が就航。これに伴い既存船の「さんふらわあ だいせつ」が引退しました。春には2番船「さんふらわあ ぴりか」の登場で「さんふらわあ しれとこ」も引退します。

　実は同じ頃に引退する、「元さんふらわあ」の船もあります。

　大阪と韓国の釜山を結ぶ旅客フェリー「パンスタークルーズフェリー」を運航するサンスターラインが、2025年1月末まで新造船の早期予約プランを受け付けています。

　サンスターラインは新造船「パンスターミラクル」を4月10日（木）に同航路へ就航させます。これに伴い既存の「パンスタードリーム」が引退します。

　このパンスタードリームは元「さんふらわあ くろしお」です。「さんふらわあ」ブランドの船を運航していたブルーハイウェイラインが1997年に、東京－那智勝浦－高知航路へ就航させましたが、2001年に航路廃止となり同社は解散。その後は売却され、2002年からパンスタードリームとして大阪－釜山航路に就航しました。

　韓国のテソン造船で建造中の新造船パンスターミラクルは、2万2000総トン、全長171m、幅25.4mとサイズアップが図られ、客室は計102室、355人の乗客を収容します。貨物は20フィートコンテナを254個積載可能。もちろんカーフェリーとして乗用車も利用できます。

　特徴的な設備として、バルコニーを備えたオーシャンビューキャビン、屋外プール、ジョギングトラック、VIPラウンジ、マッサージルーム、セラピールーム、サウナ、フィットネス、免税店などが紹介されています。客室は5タイプで、最も安価な4名相部屋のインサイドキャビンは通常運賃2万円（1名片道、食事含む。以下同）です。

　就航記念キャンペーンでは25％割引となり、インサイドキャビンで1万5000円から。最上級のプレジデンシャルスイート（ツインルーム）は通常12万円のところ9万円からとなります。

　ちなみに、さんふらわあ くろしおはパンスターからの引退後、新設される石垣島－基隆（台湾）の国際フェリー航路へ投入される予定で、石垣市が買船契約をすでに結んでいます。2025年秋の就航予定です。