航空券を予約したのに「満席超え」で乗れませんでした。でも別の便に変更したら「スゴイおトク」でした。→なぜ?
乗りものニュース / 2025年2月2日 16時12分
飛行機を予約したのに、現地で「搭乗できない」現象が稀に発生します。これは航空会社が意図的に所定の座席数よりも多く予約を受け付けているため発生するものです。なぜこのようなことを行うのでしょうか。
結構メリットもある「オーバーブッキング」
旅客機で予約率が高い便の場合、予約を済ませている乗客が「搭乗できない」現象が稀に発生します。実は航空会社が意図的に、所定の座席数よりも多く予約を受け付ける「オーバーブッキング」によるものです。なぜ航空会社は、実際の座席より多くの予約を受け付けるのでしょうか。
これは、便の予約をしていても、当日、空港に来ない人が少なからずいる可能性も見据えて設定されている――というのが理由です。例えば100席あるうち90人しか集まらなければ、その便にはあと10人乗れたわけです。航空会社は、特定の曜日や便で、当日来ない可能性が高いという過去の統計を有しているそうで、「その座席を空席で運航することは、『公共交通機関』として、お客様の利便性に背く」とのこと。
また、例えば100席のところ90席では計算上、1人あたりの運賃が高くなるのだとか。そのためオーバーブッキングをあえて行うことで、それよりも低価格な運賃を設定することも可能になるとしています。
なお、オーバーブッキングが発生する路線は、ある程度の便数があり、次の便に案内しやすいことが一般的です。例えば羽田~新千歳や福岡線などの「国内幹線」がこれに当たるでしょう。
その一方で、オーバーブッキングが発生した時、振替便に協力した乗客に対しては、場合によっては「当初指定していた予約便に乗るよりメリットがある」ケースもあります。
「便振替に協力」意外といいことも?
ANAやJALといったフルサービスキャリアでは、「フレックストラベラー制度」が用意されています。これはオーバーブッキング時、便変更などに自主的に協力した乗客に対し、協力金の支払いや代替交通手段の提供を行う制度です。また、こうしたケースでは、マイルでの補填も行われています。
ANAの場合、代替交通手段への振り替えが当日であれば、協力金1万円か1万マイルの給付、翌日以降であれば2万円か2万マイルの給付と公表されています。
一方、JALは、当日振り替えのケースでは協力金1万円か7500マイルの給付、翌日以降に振り替えをした場合は、2万円か1万5000マイルが給付されます。
また、2社は、翌日以降の便に振り替え、宿泊手配が必要な場合には、これらの協力金に加えて宿泊費や、宿泊施設と空港間の交通費を各社規定の範囲内で支払う制度も用意されています。
ちなみに振替協力時、2社から給付されるマイル数は、使い方によっては「もう1度国内旅行へ行く」ことが可能なほどの量です。
例えば、毎週選ばれた対象路線で、通常のマイル数より少ないマイルで国内線特典航空券が発券できるANAの「トクたびマイル」というサービスでは、2025年1月22日から28日まで発券、かつ同期間の搭乗分を対象に、羽田~那覇線の片道が5000マイルで発券できます。また、時期によっては片道3000マイルで東京~九州の航空券を取得できることも珍しいことではありません。
当初乗るはずだった便を後ろにずらすだけで、現金、もしくはこうした場所への「往復航空券」がゲットできる可能性がある――という意味では、オーバーブッキング時における便振り替え時の自主協力は、考えようによってはかなりおトクな選択肢の一つともいえるかもしれません。
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