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巨大な護衛艦「かが」の“歴史的瞬間”をイギリス海軍が公開!? 着々と進む空母化

乗りものニュース / 2025年1月25日 6時12分

特別改造工事が実施され、外観が変化した護衛艦「かが」の海上公試の様子(画像:海上自衛隊)。

イギリスとの深い縁再び!

イギリス人パイロットが「かが」の空母化を支援

 イギリス海軍は2025年1月21日、昨年実施された海上自衛隊の護衛艦「かが」におけるF-35B戦闘機の艦上運用試験を、イギリス人パイロットが支援したと発表。試験の様子を捉えた画像も公開しました。

 海上自衛隊の「いずも」と「かが」の2隻は今後、F-35Bの運用が可能な軽空母となる予定です。F-35Bの艦上運用試験は昨年10月5日から11月18日まで、アメリカ海軍の支援を受けてカリフォルニア州サンディエゴ沖で実施されました。主にF-35Bの短距離発艦や垂直着陸、艦上運用などの各種試験が行われました。

 海上自衛隊は2023年、イギリス海軍のクイーン・エリザベス級空母の2番艦「プリンス・オブ・ウェールズ」の戦闘機運用試験に視察団を派遣しており、アメリカだけでなく、イギリスからも空母運用のノウハウを学んでいます。

 イギリス海軍によると、アメリカ海軍・パタクセントリバー統合試験部隊に交換パイロットとして在籍するイギリス海軍のニック・ベイカー中佐が、「かが」の試験を支援したとしています。公開された画像は、空母化が進む「かが」の艦上からF-35B戦闘機が飛び立つ瞬間を捉えています。

 イギリス海軍のクイーン・エリザベス級空母は、アイランド(艦橋構造物)が二つあり、飛行甲板の前部にスキージャンプ勾配も備えています。主に飛行甲板の前部でジェット機、後部でヘリコプターを運用しているといいます。

 それに対し、「かが」はアイランドが一つのみ、スキージャンプ勾配はありません。また、F-35Bは飛行甲板後部での運用が想定されるなど、必ずしもクイーン・エリザベス級空母の艦上機の運用ノウハウがそのまま「かが」に適用できるわけではないそうです。

 ニック・ベイカー中佐は「かが」の試験で、「船尾を向いて着陸したり、甲板を横切って着陸したりするなど、いくつかの珍しい甲板での操縦が含まれていた」と語ったとのこと。なお、試験では大量のデータが収集され、その結果が海上自衛隊に提出されて分析される予定です。

 ちなみに、日本が建造した世界初の空母「鳳翔」は、イギリスからの技術供与を受けて完成しました。1923年2月22日にイギリス人パイロットが操縦する10式艦上戦闘機が「鳳翔」に着艦し、日本初となる空母への着艦を成功させています。

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