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“世界初の試み”ニコイチ修理中のF-35A「ツギハギされた全身」を目撃される 海外での愛称は「フランケン」

乗りものニュース / 2025年1月31日 8時42分

F-35A「ライトニングII」(画像:アメリカ空軍)。

バイクとかクルマではよくある修理。

2機の損傷機を組み合わせて新たに機体に

 損傷した2機のF-35A「ライトニングII」をつなぎ合わせて復活させた機体「フランケンライト」が2025年1月24日、アメリカのヒル空軍基地で目撃されたと、海外メディアで報じられています。

 この機体は航空写真家のビクトリア・フォンタナ氏が目撃したもので、タキシングテスト中の機体を撮影したところ、尾翼の機体番号がAF-5269であったため、つなぎ合わされた機体であると判断したようです。

 機体番号AF-5269は、事故で損傷したF-35Aを2機組み合わせて、いわゆる“ニコイチ修理”した機体です。アメリカなどでは、異なる機体をつぎはぎした様子が怪物のフランケンシュタインを思わせることから「フランケンライト」と呼ばれています。

 同機体の修理は、ヒル空軍基地のメンテナンス部門が実施。2014年に深刻なエンジン火災に見舞われたF-35(AF-27)の機首部分を、2020年6月に前脚分離事故を起こしたF-35(AF-211)につなぎ合わせるというものです。

 ヒル空軍基地の2023年11月の発表によると、このような修理方法がF-35で試みられたのは、この機体が初めてとのこと。そのため、まったく新しい特殊工具や固定具の設計・製造も必要だったそうです。

 ただ、修理自体は予想より早く進んでいるとのことで、2025年3月頃には修理が完了し、再び飛び立てるようになると発表しています。

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