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「ビックリ設計の機体だらけ」の異色航空機メーカーに激震! ”ロシア軍戦慄の無人機”製造企業が買収へ

乗りものニュース / 2025年1月30日 16時12分

ピアッジョ P.180 アヴァンティの機首部分(画像:ピアジオ・エアロ・インダストリーズ)

いわゆる「プッシャー機」が多い企業だった。

ちなみにバイクのピアッジオとは分社済みで別会社

 イタリアの航空宇宙企業ピアジオ・エアロ・インダストリーズは2025年1月27日、トルコの複合企業バイカルに事業を譲渡する予備契約を結んだと発表しました。

 この譲渡契約には、子会社のピアジオ・アヴィエーションも含まれます。

 バイカルへの譲渡に関しては2024年12月27日、イタリア経済開発省が取引を承認しています。ほかに首相の承認や細かい手続きが必要ですが、ピアジオ・エアロ・インダストリーズは2025年春頃にはすべてが完了すると発表しています。

 ピアジオ・エアロ・インダストリーズは1990年代に経営危機に陥り破産。その後、複数の企業の傘下となりましたが、不況のあおりなどを受けて低迷が続きます。2018年12月からはイタリア政府が任命した臨時委員の管理下に置かれ、2020年2月に同社の売却が発表されました。

 同社はプロペラを機体後部に付けたプッシャー式の航空機を多く開発していることで知られており、無人機にもプッシャー式を採用するなど、そのこだわりは徹底しています。元々同社は、ベスパやモト・グッツィなどを製造しているピアッジオの航空機部門でしたが、1964年に分社化されています。

 なお、ピアジオ・エアロ・インダストリーズを買収したバイカルは、「バイラクタルTB2」など、中高度長時間滞空型の無人戦闘航空機(UCAV)に実績のある企業で、防衛産業に大きな影響力を持っています。ロシアによるウクライナ侵攻でも、ウクライナ軍が使用し、地上攻撃などで性能を発揮。同国では歌にもなっています。

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