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静岡「第三の東名」の超絶ボトルネック解消へ! 国道1号バイパス“デカすぎる川”に橋もう1本 全線4車線化はいつ?

乗りものニュース / 2025年2月2日 12時12分

4車線開通が目前の国道1号バイパス「新大井川橋」(乗りものニュース編集部撮影)。

静岡の“第三の東名”ともいうべき国道1号バイパス群。そのなかの強烈なボトルネック部「新大井川橋」の区間が4車線化されます。交通はどう変わるのでしょうか。

橋が少ないんだよぉぉぉ! 越すに越されぬ「大井川」

 静岡の“第三の東名”ともいうべき国道1号バイパス群。そのなかの強烈なボトルネック部が間もなく解消されそうです。

 国土交通省が整備を進めてきた国道1号「島田金谷バイパス」の旗指(はっさし)IC-大代IC間4.3km(島田市)が、2025年3月7日に4車線化されます。その核となる区間が、大井川に架かる「新大井川橋」です。

 静岡県内の国道1号は、複数のバイパスで構成されており、信号の少ない高規格な道路を形成していますが、静岡-浜松間は特に暫定2車線のところが多いです。

 そのひとつ、島田金谷バイパスの新大井川橋では、朝夕に旅行速度が20km/h(下り線、7時台)にまで落ち込むほど慢性的な渋滞が発生していました。もとの橋の隣にもう1本の橋が架けられ、上下線2車線ずつとなります。

 島田金谷バイパスの交通量は1日およそ2万9000台。しかも、そのうち1万台が大型車だそうです。「大井川より天竜川の方がもう少し交通量が多いですが、あそこは8車線ですから」(工事を担当した浜松河川国道事務所の計画課長 池田順一郎さん)とのことで、2車線でさばくには難がある状態だったようです。

 2025年1月30日に行われた現場公開で、池田さんは大井川の橋の歴史を語りました。東海道一の大河という大井川は江戸時代には橋がなく、人足が人や駕籠などを担いで渡しました。これには政治的な理由もありますが、川幅が広く急流なため。明治以降に橋が架かっても、しばしば流されたといいます。ちなみに新大井川橋の長さは890mあります。

 そして現在も、大井川東岸に位置する島田と、西岸に位置する金谷の市街地どうしを結ぶ道路橋は3本だけ。上流から新東名の橋と、国道1号バイパスの新大井川橋、そして県道(旧国道1号)の大井川橋です。

 新東名は主に長距離交通、1号バイパスは主に静岡県内を発着する中・長距離交通、旧1号が生活交通と、その性質は棲み分けられているといいますが、バイパスにはどうしても交通が集中するのです。

交通量がガツンと増える? 新たな役割を担う国道1号バイパス

 島田金谷バイパスには間もなく、新たな交通が転移することも予測されています。4車線化区間の西側の菊川ICに、3月29日、国道473号のバイパス「金谷御前崎連絡道路」が延伸して接続します。

 この道路は静岡最南端の御前崎港や、静岡空港に通じる南北方向の高規格路線です。これにより東名(相良牧之原IC)と島田金谷バイパスがつながり、さらに島田金谷バイパスの大代ICから国道473号現道を介して新東名(島田金谷IC)との連絡も実現します。

 ただ、金谷御前崎連絡道路と新東名を行き来するクルマが増える大代ICー菊川IC間は、今回の4車線化区間には含まれません。

 この大代ICー菊川IC間は、大井川の急峻な河岸段丘を克服するため、大きなS字を描くような線形で高低差を稼いでいる区間で、途中にトンネルもあるため4車線化には「予算の壁」が立ちはだかっています。事業化はされていますが、金谷御前崎連絡道路の開通後の状況を見ながら、工事着手を判断するといいます。

 一方、島田金谷バイパスのうち静岡側で暫定2車線区間が残る野田IC-旗指IC間については、野田ICより静岡側の「藤枝バイパス」で進められている4車線化事業と合わせて工事着手を検討していくそうです。

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