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新型の砲塔は無人!? ようやく「次世代戦車プロジェクト」動き出す! 独仏の思惑が違い難航 これでまとまる?

乗りものニュース / 2025年2月4日 15時12分

2025年1月現在、ドイツ陸軍に配備されているなかで最新の戦車である「レオパルト2A7 A1」(画像:ドイツ連邦軍)。

プロジェクトが立ち上がったのは2015年……。

やっと本格的に動き出す

 ドイツとフランスの合弁企業であるKNDSは2025年1月24日、メイン・グランド・コンバット・システム(MGCS)を開発する合同会社の設立に向けて、ラインメタル、タレスとともに株主協定に署名したと発表しました。

 MGCSは、新しい装甲車両の開発を目的としています。主にフランスの「ルクレール」やドイツ「レオパルト2」という2か国の主力戦車を置き換える計画です。

 協定は、KNDSドイツ、ラインメタル、KNDSフランス、タレスの4社の間で結ばれ、それぞれが資金を25%ずつ負担します。両国の出資比率は、50%と均等になります。

 MGCSで開発する戦車の詳細は発表されていませんが、2024年のユーロサトリでKNDSが発表した次世代戦車のコンセプトモデル「EMBT ADT 140」は、砲塔は完全無人化され、遠隔操作になることが示唆されています。車体はレオパルト2がベースとなり、砲塔はルクレールがベースで開発されます。

 また、ドローンや対戦車ミサイルの車体上部への攻撃(トップアタック)対策として、新しいアクティブ防御システム(APS)が搭載される予定です。

 実はこのプロジェクトは、2015年にドイツのKMWとフランスのネクスターがKNDSを創設したときから始まっていますが、独仏間の戦車運用の考え方の違いもあり、思うようにプロジェクトが進行していませんでした。

 その間に、同じくプロジェクトに参加したラインメタルが独自にKF51「パンター」を開発したことで、これが抜け駆けだと物議をかもします。さらに、KNDSを設立したKMWとラインメタルの間で「レオパルト2」の知的財産権に関連した問題も発生。同問題が法廷に持ち込まれるなど、さらに紛糾します。

 知的財産で和解が成立した後の2023年12月には、イタリアのレオナルドがこのMGCS開発に参加の意向を示すも、のちに決裂。結局、契約を結んだ4社の体制で開発を進めることになりました。

 今回ようやく合同会社が設立したことで、プロジェクトは大きく動き出すことになります。なお、同プロジェクトは2040年までにレオパルト2やルクレールをMGCSに置き換えることを目指しています。

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